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【14本選びの最適解】＜ウッド編＞「アベレージレベルなら、1Wの下は5Wか3Uがオススメです」

週刊ゴルフダイジェスト
2025.11.28
KEYWORD FWUTクラブセッティングドライバーフェアウェイウッドユーティリティ関浩太郎

キャディバッグに入れる14本のクラブ。実際のラウンドで頻繁に使用するクラブもあれば、久しく使わないクラブも……。14本のセッティングを充実させるには、どうすべきか? 関浩太郎プロに聞いてみた。まずは、ドライバーとFW、UTのセッティングについて。

PHOTO／Shinji Osawa、Hiroyuki Okazawa、 Hiroaki Arihara

解説／関浩太郎

スウィングコーチとフィッターの両方を兼ねるギアとスウィングに精通したプロ。関ゴルフクラブ目黒を主宰

重要なのはFW&UTの
組み合わせです

スコアメイクのうえで「クラブセッティング」が重要であることは言うまでもない。だが、アマチュアの場合、14本のクラブをどれだけ使いこなせているのか……。

JLPGAのトッププロである青木瀬令奈はウッド系が8本。一方、内田ことこはウッド系が2本のみ。同じ女子プロでもこれだけセッティングが異なる。やはりクラブセッティングは難しそうだ。

そこで今回、プロコーチでありながら、クラブフィッターでもある関浩太郎プロに14本のクラブの揃え方について教えてもらった。

「ゴルフは14本という本数制限があるなかで、一本一本に明確な役割があり、それらを使いこなせれば非常に武器になります。しかし、アマチュアの場合、14本のセッティング枠を有効に使いこなせていないゴルファーは多いです」

ここでクラブセッティングの大事なポイントを教えてくれた。

「自身のスキルやプレースタイルに合っていないクラブで14本を揃えているケースは意外に多いです。例えば、ある意味固定概念でツアープロが使うクラブだから、『これは入れなきゃダメ』みたいな考えでバッグに入れるクラブがあるなど、使いこなせないのにセッティングに入れてしまい、ミスを誘発し、スコアメイクの足かせになっていることがあります。

自身のスキルに応じた使いこなせるクラブを一本一本入れることが非常に重要です」

青木瀬令奈の14本
内田ことこの14本

さらに詳しく関プロの見解を聞いた。

「アマチュアの場合、ドライバーの次のクラブ選びが重要です。通常であれば、FWやUTなど長い番手は武器になるクラブなのですが、もろ刃の剣にもなり得るクラブでもあります。とくにFWはクラブが長いことで難易度が高いです。クリーンにヒットすることができず、スコアの足かせになってしまう光景を何度も見てきました。

FWは難しいクラブなので、100切りを目指すゴルファーはFWは入れずに、ドライバーの次のクラブは3Uでいいでしょう。100を切って90台を目指すのであれば、5Wを。そして70台を目指すのであれば、加えて3Wを入れるのが現実的です。

FWはメリットもありますが、ミスをした際のリスクも高いです。自身の技量に合ったFWやUT選びが非常に重要です」

目標スコア別
おすすめウッドセッティング

●目標100切り>>1W+3U（19度）
これから100切りを目指すゴルファーにとって3Wや5Wなどの長さのあるクラブは難易度が高くなる。距離を稼ぐクラブとしては、3Wや5Wより長さが短く、クリーンにボールをヒットしやすい3Uでも十分に飛距離を稼ぐ役割を果たしてくれる。

●目標90切り>>1W+5W（18度）
100切りを果たし、これから80台を目指すゴルファーは、FWは5Wを活用するといいだろう。3Wだとよりクラブが長くなり難易度が高く、ミスを誘発しやすいため、FWは5Wのみ。飛距離もしっかり出るクラブなのでスコアメイクの手助けになる。

●目標80切り>>1W+3W（15度）+5W（18度）
シングルプレーヤーや70台を目指すゴルファーはボールをとらえる能力が一定水準以上のため、FWは5Wに加えて3Wを入れるとスコアメイクに貢献してくれるだろう。このレベルはより洗練されたマネジメントが求められるので、3Wが大きな武器に。

「ドライバーが苦手な人はミニドライバーを活用しましょう」

「ドライバーより2インチほど短いため、クリーンにボールをとらえやすくなり、ティーショットが安定します。重要なポイントはクラブの長さ。短くなると飛距離が落ちる心配をする人も多いですが、それ以上にクリーンに当てやすく、ミート率アップの恩恵が大きいです」

>>後編はこちら

週刊ゴルフダイジェスト2025年12月9日号より

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