Myゴルフダイジェスト

  • ホーム
  • レッスン
  • 【しなりで飛ばす】#3「“大きくゆっくり”上げるとシャフトがしなる準備ができます」

【しなりで飛ばす】#3「“大きくゆっくり”上げるとシャフトがしなる準備ができます」

飛ばすには「ヘッドに仕事をさせる」ことが大事だとよく言われるが、シャフトのしなりを使って効率よくヘッドを走らせるにはどうすればいいのか。最後はドラコン選手としては小柄ながら最長429Yの飛距離を誇る松本一誠プロに話を聞いた。

TEXT/Daisei Sugawara PHOTO/ARAKISHIN、Takanori Miki、Shinji Osawa、Hiroyuki Okazawa、Getty Images THANKS/東名古屋カントリークラブ、六甲国際ゴルフ倶楽部

松本一誠 まつもと・いっせい。小柄ながら最長飛距離429Yを飛ばすドラコンプロ。生徒に寄り添った飛距離アップのレッスンが人気

  • 飛ばすには「ヘッドに仕事をさせる」ことが大事だとよく言われるが、シャフトのしなりを使って効率よくヘッドを走らせるにはどうすればいいのか。まずは軟らかいシャフトを使うようになってイップスを克服した田中秀道プロと、今年日本シニアオープンに出場してシニアプロたちのスウィングからヒントを得たという早川佳智プロに話を聞いた。 TEXT/Daisei Sugawara PHOTO/ARAKISHIN、……
  • 飛ばすには「ヘッドに仕事をさせる」ことが大事だとよく言われるが、シャフトのしなりを使って効率よくヘッドを走らせるにはどうすればいいのか。ここからは、アマチュア屈指の飛ばし屋・後藤あいさんとコーチの石井雄二プロに話を聞いていこう。 TEXT/Daisei Sugawara PHOTO/ARAKISHIN、Takanori Miki、Shinji Osawa、Hiroyuki Okazawa、……

大きなアークで
ゆったり振る

ドラコン選手と聞くと体が大きく身長も高く、力を使って飛ばす、我々とはちょっと違う世界の人たちのようなイメージを持ちがちだが、ドラコンプロ松本一誠は少し違う。

「僕は身長が高いわけでもないので、自分の力で飛ばすというよりシャフトに仕事をさせて効率よく飛ばさないと大きい相手と戦えないんです。

そのためにやっていることがスウィングアークを大きくしてゆったり振ること。すると、切り返しで間が作れるようになり手先で振らなくなるので、シャフトがしっかりしなってくれます。遠心力が高まるのでヘッドも走り、スウィングスピードもアップしますよ」

<大きくゆっくり上げるメリット>
①切り返しの間ができる
「打ち急ぎはシャフトをしならせるうえで一番ダメな動き。間を作ることができればシャフトの動きを感じられます」
②リズムが整う
大きく上げようとすると自然とゆったりしたリズムになり、スウィング中の急加速・急減速がなくなる
③脱力できる
小さくサッと上げると腕やグリップに力が入りやすいが、ゆったり上げると力が抜けてシャフトのしなりを使える


Point 1
右手は右肩より上にあればOK

トップの高さの目安として、右手が右肩の上くらいまで来れば最低限OK。体が回らないのにそれ以上大きく上ようとすると手打ちになりやすいので注意

Point 2
両手を遠くに上げる

両手を体から遠ざけるようにゆったり上げる。どちらか一方ではなく両手を意識することでより大きく振りやすくなる。腰上くらいまでひじは伸びたままでOK

「フォローを速く」ではなく
インパクトまでで最大に

“大きくゆっくり上げる”のはシャフトをしならせる大前提。そこから“スピード”を生み出すにはどうしたらいいか?

「『フォロー側を速く』と思っている人が多いですが、僕の考えはインパクトまでで出力をMAXにすること。ボールに当たった後に速く振っても正直あまり意味がないと思っています。

そのためのオススメ方法は、切り返しで手と体を一緒に動かすということ。もちろんスウィングの基本は切り返しで下半身から動くことですが、下から動かす意識が強すぎると体が開き、振り遅れやすくスピードが上がりづらい。なので、トップから勢いよく上下一緒に動かしたほうが勢いがつきスピードを出しやすいです」

Point 1
下半身リードを意識しすぎない

スウィングの基本は切り返しで下半身から動かすことだが、“下から順番に動かすぞ”と考えすぎると体が開いて振り遅れやすくなる。上下一緒に動く感覚のほうがスピードも上げやすい

Point 2
切り返しで押さえられたヘッドを引っ張る感覚

トップでヘッドを持ってもらい、そこからヘッドを引っ張る感覚で振り下ろす。固定されたものを一気に解放するイメージを持てると、ダウンスウィングでスピードが上がり速く振れる

Point 2
フォローでクラブを放り投げるイメージ

フォローではクラブをターゲット方向へ遠くに放り投げる感覚で振ると、インパクト前を加速させやすい

Drill
トップで止まって打つ

通常通りのテークバックをしてトップで一度静止してから打つ練習。リズムが整いやすく、インパクトに向けてスピードを上げやすい。最初は難しいので小さな力感から始める

スペシャルゲストに松本一誠を迎える
「忘年コンペ in 静岡」開催!

静岡県の「ファイブハンドレッドC」と「東名CC」の2コースでプレーする忘年コンペ付きゴルフツアーを企画。ダブルペリア方式のコンペ後は、各賞の表彰に加え、松本一誠プロによるトークレッスンを実施! 2日目には松本プロとのドラコン対決など様々なイベントを用意。ぜひこの機会に2025年を締めくくる旅を楽しんでみてはいかが?

月刊ゴルフダイジェスト2025年12月号より