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【スウィング研究】ポトギーターの驚異の飛びの秘密は?「ベイカレント」注目6選手のスウィングを佐藤信人が分析

ザンダー・シャウフェレの優勝で幕を閉じたベイカレントクラシックだが、そのほかにも注目選手が多数出場。練習日に現地を訪れた佐藤信人が注目6選手のスウィングを解説!

解説/佐藤信人
PHOTO/Hiroyuki Okazawa、Hiroki Arihara 撮影トーナメント/2025ベイカレントクラシック

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  • いま注目すべきスウィングを、連続写真で徹底分析。今回取り上げるのは、先日のベイカレントクラシックでツアー通算10勝目を挙げたザンダー・シャウフェレ。 解説/佐藤信人PHOTO/Hiroyuki Okazawa、Hiroki Arihara 撮影トーナメント/2025ベイカレントクラシック ザンダー・シャウフェレ 24年は全米プロ、全英OPとメジャーで2勝したが、今季はシーズン……

アルドリック・ポトギーター

パワフルかつ柔軟
PGAツアーNo.1の飛ばし屋

「ラグビーも経験した屈強な体躯の持ち主で柔軟性も高い選手です。グリップは超ストロングで、トップは雑巾を絞ったように体を捻転。ダウンスウィングで腰を左に回転させても腕は右側に残して強烈なタメを生み出し、ビハインド・ザ・ボールでインパクト。スウィングの研究はせず、自分の映像も見ることがないといい、自分が打ちやすいように打っている“感性”のスウィングですが、すごく自然で無理のない良いスウィングだと感じました」

クリス・ゴッタラップ

体重を左に乗せ下半身から切り返す
「バックスウィングで左にぐっと体重が乗るのが特徴で、クラブを全く動かさずにお尻だけをぎゅっと回して切り返し。『切り返しは下半身から』というのがよくわかります。クラブはクロスに入ってスティープ(鋭角)に下りてきますが、うまくさばいています。本人はクロスに入るのを抑えたいみたいで、右手の甲が動かない練習器具を付けて練習していました。左に乗ったまま突っ込んでいかずに回転して、クラブはそれに伴って自由に動かしている感じです」


アレックス・スモーリー

トップで一拍置いてタイミングを調整
「トップで一拍置くのですが、よくあんなにトップで待てるなと感じて、個人的にすごくうらやましい(笑)。細身ですが飛距離が出る選手で、ゆっくりなテンポでクラブを上げていき、トップで一拍置いて、トップからインパクトまで腕をリリースしないで一直線にバーンと打っていく。ビクトール・ホブランや藤田寛之も練習でよくやっていますが、上手く力が伝わらなかったり打ち急いでいるときに、トップで止めてバンと全力で打つとタイミングが合うときがあるんです」

イム・ソンジェ

独特なテンポと真っすぐ長いインパクト
「テンポがゆっくりで、ハーフウェイバックで手が止まりそうになりますが、練習で止めてポジションを確認して打っていたら、本当のスウィングもそうなったようです。このドリルは多くのプロがやっていますが、スウィング自体に取り入れる選手は珍しい。インパクトからは目標方向にクラブを投げ出すように真っすぐ振っていてインパクトゾーンが長いのも特徴。サイドスピンが少なく、強いフォローの風の中でも、いつでも真っすぐな球を打てます」

コリン・モリカワ

ゆっくりなテンポで強烈なハンドファースト
「軌道を確認しているかのような、スウィング全体を通してゆっくりなテンポが特徴的。ウィークグリップで握り、トップで左手を掌屈させてその角度を保ったまま強烈なハンドファーストで球をとらえています。ウィークグリップも左手の掌屈もフェードヒッターに多い特徴なのですが、そうすることで球をつかまえて、安定したフェードを生み出しています。また、ビハインド・ザ・ボールを強く保つことで、低く長いインパクトゾーンを作り出しています」

ミンウー・リー

大きなスウィングアークと捻転さがパワーを生む
「細身ながら飛距離が出るのが魅力の選手。スウィングアークが大きいのが最大の特徴ですが、恐らく手が長いからでしょう。トップでの手と球の距離がすごく遠い。そこから強烈なヒップターンで下半身だけを回転させて、上半身は我慢。腕が地面に真っすぐ垂直に下りてきて、左ひじを曲げたまま強烈なハンドファーストでインパクト。切り返しで作る上体と下半身の捻転差がパワーの源で、フェース面をローテーションさせないので方向性も高い」

週刊ゴルフダイジェスト2025年11月4日号より