【ゴルフせんとや生まれけむ】袴田彩会<前編>「初ラウンドは198! そのときは“二度とやりたくない”と思ったのですが…」
ゴルフせんとや生まれけむ
ゴルフをこよなく愛する著名人に、ゴルフとの出合いや現在のゴルフライフについて語ってもらうリレー連載「ゴルフせんとや生まれけむ」。今回の語り手は、アナウンサーの袴田彩会氏。
私がゴルフを始めたのは2年半ほど前なんですけど、ラウンドデビューは私にとって、少々苦い……いえ、かなり苦い思い出なんです(笑)。
ゴルフクラブを一度も握ったことのない私に、仕事関係の人から「今度一緒にゴルフ行こうよ」と声がかかって。その場にいた人たちで「行こう、行こう」と盛り上がったんですね。でも、私は「まあ、こういうノリだよね」と、本気にしていなかったんです。そしたらほんとに行くことになっちゃったんです。しかも2週間後。急すぎるでしょ!「迷惑かけちゃうから」と、やんわりお断わりしたんですが「当たらなかったら手で投げてもいいから」とまでおっしゃってくださって。じゃあ行きますか、となりました。渋々な感じでしたね(笑)。
本番まで2週間しかありませんでしたが、さすがに「練習しないと」と思い、自宅の近くの練習場に登録して2回行きました。そしたら案の定、まったく当たりません。「まずいかな?」と思いつつ、「やるしかない」と覚悟を決めて当日を迎えました。すると、「手で投げていいから」と言っていた人が何と当日キャンセル(笑)。結局3人で回ることになったんですが、2人とも70台、80台で回るようなお上手な方で。私がプレーしている間、ずっとカートで待たせているのが申し訳なくて、泣きそうになりながらのラウンドでした。あまりに悔しかったのでその時のスコアだけは今も覚えているのですが、198でした。空振りは数えていないので、スウィングは230くらいしているかも……。
この最初のラウンドは8月でとにかく暑かったし、終わった瞬間は「もう二度とやりたくない」と思ったんですが、何せ負けず嫌いなところがありまして……(笑)。スコアもですけど、ボールに当たらなかった悔しさもあり、時間がある時に練習に通うようになりました。すると、今度はゴルフ番組のMCの仕事が舞い込んできたんですよ。「これも何かのご縁だなあ」と思って、その時から本格的に私のゴルフライフがスタートしました。 自分でいうのも何ですけど、学生時代は足も速かったし、体幹も強いほうで、どんなスポーツもそこそこできたんですよ。でも、ゴルフだけは別。なかなか上達しなくてしばらくは130台が続いて今はだいたい120台。ベストスコアは121ですから、まだまだ初心者なんですけど、気の合う友達と回るのは楽しいので続いていますね。
そうそう、そのベストスコアが出た時、パー3のホールでチップインバーディをしたんですよ。嬉しかったあー。自分では2打目、球をフワッと上げるつもりで打ったんですけど、意図に反して球は上がらずにシュッて転がっていったんです。「あ、強すぎた、失敗した」と思ったら上手くラインに乗ったみたいで入っちゃった。下手でもこういうミラクルがあるからゴルフって楽しいんですよね。でも、残念なのはグリーン上のバーディチャンスのパットなら絶対に動画に収めるのに、チップインバーディの時はまさか入ると思っていないので撮っていない!。今となってはそれが心残りですね。

袴田 彩会
はかまだ・あやえ。1990年生まれ。静岡市出身。静岡高校、青山学院大学を卒業後、東北放送のアナウンサーとなり、現在はフリー。「プロ野球ニュース」やYouTubeの「里崎チャンネル」でもおなじみ
週刊ゴルフダイジェスト2025年11月4日号より


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