【スウィング研究】トミー・フリートウッド「右のサイドベンドが低くて長いインパクトゾーンを生む」
“超”連続写真館
秒間120コマの超ハイスピードで撮影したトミー・フリートウッドのドライバースウィングをレックス倉本が解説。
PHOTO/Hiroyuki Okazawa

解説/レックス倉本
広島出身のプロゴルファー。PGAツアーに詳しく、現在はWOWOWやBS10で解説を行う
右ひじの絞りは
サイドベンドで作る
フリートウッドの一番の特徴は低くて長いインパクトゾーンです。右足手前の時点ですでにボールの高さにヘッドが収まり、そこからクラブヘッドが暴れることなくコントロールされています。
安定した軌道で低く長くボールをとらえているのがわかります。
このブレないスウィングを作り出しているのは、切り返し以降、体を沈み込ませながら、同時に右ひじを内側に絞り込む動きです。このときの注目ポイントが右サイドのサイドベンド(側屈)。
右サイドベンドが入ることで、クラブヘッドは長い間、右肩の後ろ、つまりインサイドにい続けます。ハーフウェイダウンの位置でも、ヘッドはまだ体のかかと側の位置にあるほどです。
結果、ヘッドが体の前に出てこないため、インサイドから長くボールを押し込めるということです。
まさに現代ドライバーを扱うための教科書ともいえるスウィング。これからまだまだ勝ちそうですね。

<使用クラブ>
テーラーメイド「Qi35」(ロフト9度)
トミー・フリートウッドの1Wスウィング(正面)
「バックスウィングでは手首のコックをほとんど使わず、肩の捻転だけでクラブが上がる非常にシンプルな動きをしています。余計な動きが入っていないため、切り返しからすぐにプレーン上に乗せることができるんです」
月刊ゴルフダイジェスト2025年12月号より


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