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【競技ゴルフのススメ】<前編>「競技の緊張感にこそ、ゴルフの本質的な楽しさが詰まっている」

ゴルフは普通に仲間うちでラウンドするだけでももちろん楽しいが、真剣に1打を競う「競技ゴルフ」という楽しみもある。その魅力はどこにあるのか?

新たな目標ができ
ゴルフライフがより豊かに

日頃の友人とのラウンドも楽しいものだが、長くゴルフをしていると、どこか以前のような刺激がないのも事実。そんなマンネリ化したゴルフにきっと刺激を与えてくれるのが競技ゴルフ。ただ、競技ゴルフとは一体どういったものなのだろうか。神奈川県ゴルフ協会専任理事で神奈川県の国体の監督を務める関口洋一さんに競技ゴルフの現状を聞いた。

「競技ゴルフと聞くと、ミッドアマなどのいわゆる“ガチ勢”を思い浮かべる方も多いでしょうが、最近は様々なイベント会社がダブルスやスクランブルの大会を運営していたり、個人戦よりも参加するハードルが下がってきている傾向があります。一人で個人戦に出るのに勇気がいる方は、友人や会社の仲間と一緒にチーム戦の競技に参加してみるのもいいでしょう」

競技ゴルフに出てみるとどのような変化があるのか、実際に競技ゴルフに参加しているアマチュアゴルファー55名に聞いてみた。

すると、アンケートに協力いただいたゴルファーの9割超は競技参加後に変化があったようだ。

具体的には、競技デビュー後、自身のアベレージスコアが良くなった人やベストスコアを更新したという人が多くいた。競技ゴルフにチャレンジするということは、“真剣勝負”の舞台に上がるということ。それがゴルフの上達につながっているようだ。関口さんに競技ゴルフデビューのメリットについて聞いてみた。

「競技に出ることで、一打に対する責任が生まれます。これは、個人戦もそうですが、ダブルスやスクランブルでも同じことが言えます。日頃のラウンドで適当になるわけではないですが、競技となってくるとその一打の重みが違います。なので、練習頻度が高くなったり、その質を見直したり、明らかにゴルフへの取り組みが変わってきます。競技ゴルファーがデビュー後、上達していく理由はここにあります。ゴルフを通じて目標を持つことは、ゴルフライフが充実することはもちろん、人生がより豊かで楽しいものになるといっても過言ではありません。もし競技デビューを迷われている方がいらっしゃるなら、一歩踏み出すことを強くおすすめします。友人とのラウンドでも十分にゴルフは楽しめるものですが、競技でしか味わえない緊張感がそこにはあります。あの緊張感にこそゴルフの本質的な楽しさが詰まっているのは間違いありません。今のゴルフにマンネリを感じている人は競技に出ることで、最高の起爆剤になるでしょう。人生の楽しみが増えて、成長意欲が高くなることは間違いありません」

競技ゴルファーの声

谷口信輝さん
(レーシングドライバー)

「競技に出て、ゴルフへの取り組みが明らかに変わりました」

「僕の場合、友人に熱心に競技に出ているゴルファーがいて、その人に大きく影響を受けました。その人は後にプロにもなるんですが、当時彼が個人戦に出ているのに影響されて私も競技デビューしました。競技に出ると、やはり負けたくないので、ゴルフへの取り組み方が変わってきました。基本的に私は個人戦をメインにしていて、ダブルスなどにも出ていますが、目標となる試合に向けて、試行錯誤しながら取り組んでいます」


宮本慎也さん
(元プロ野球選手)

「競技ゴルフの程よい緊張感がいいですね」

「ゴルフは現役時代からやっていましたが、競技に出たのは、現役を引退してからになります。きっかけは知り合いに誘われて出たのが始まりです。個人戦でバリバリやっていくタイプではなく、主にダブルスやスクランブルに出ています。一つのショットに普段のラウンドでは味わえないピリッとした緊張感があるのが競技ゴルフの醍醐味ですよね。仲間の足を引っ張りたくないので、一打の責任感が生まれ、やりがいを感じます」

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週刊ゴルフダイジェスト2025年9月30日号より