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【ギア選びのウソホント】Vol.243 ウェッジのネックが長い理由

「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!

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  • 「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説! >>前回のお話はこちら 今回は、夏の暑い時期にこそ、伝えたいことです。それがグリップ交換です。多くのアマチュアは、グリップ交換はオフシーズンにやるものだと考えがちですが、寒い時期は素材であるゴム……

今回からはヘッドとシャフトをつなぐ「ネック」に注目していきます。ネックを気にするアマチュアはほとんどいませんが、ネックを見れば、ある程度クラブの性能はわかります。それくらいクラブにとって重要なパーツであることは認識しておきましょう。

まずは長いネックが特徴的なウェッジからです。なぜウェッジのネックは長いのか? ウェッジは1Y~フルショットまで、さまざまな距離、球筋を打ち分けることが可能です。フェースを開いたり、閉じたりできるからこそ、あらゆるテクニックが使えるわけです。そうなると求められるのは、操作性なんです。ネックを長くする=重さが増えることで、ヘッドの重心距離は短くなります。ヘッドの重心がシャフト側に近づくことで、フェースの開閉がスムーズに行えるわけです。

その結果、フェース面が広く使えるメリットも生まれます。トウ寄りでヒットすればボールの勢いが殺せますし、カットに打っても開いたフェースがキープしやすく、強いスピンをかけられるんです。最近のウェッジは、ロフト違いでネックの長さを変えているモデルが増えていますが、ロフトが寝るほど、ネックは長くなる傾向があることを覚えておきましょう。

堀越良和

ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」

週刊ゴルフダイジェスト2025年8月12日号より