【全英オープン】6年前はマキロイが予選落ち…「ロイヤルポートラッシュ」ってどんなコース?
週刊ゴルフダイジェスト
今週いよいよメジャー最終戦となる全英オープンが開催される。今年は北アイルランドにあるロイヤルポートラッシュゴルフクラブが舞台。つまり、ローリー・マキロイの地元で行われるがゆえ2019年のリベンジに燃えていることは間違いない。そんなロイヤルポートラッシュはどんなコースなのか、杉澤伸章さんに解説してもらった。
PHOTO/Tadashi Anezaki


解説/杉澤伸章
25歳の時に丸山茂樹と契約し8年間渡米。宮里優作プロの初優勝にも寄り添う。現在はゴルフ解説者として世界の試合会場を飛び回る
今年は北アイルランドのロイヤルポートラッシュGC
ロイヤルポートラッシュは1888年に9ホールで開場。翌年に18ホールに拡張され、第1回「アイリッシュ・アマチュアオープン選手権」を開催。1895年に現在のロイヤルポートラッシュGCという名称になった

リンクスなのにアップダウンが凄い!
キーホールは1番
今年の全英オープンは6年ぶりに北アイルランドにあるロイヤルポートラッシュゴルフクラブで行われる。地元であるローリー・マキロイの完全ホームとなるが、6年前はあえなく予選敗退となった。そのときに優勝したのはアイルランド出身のシェーン・ローリー。そして単独2位にトミー・フリートウッドが入った。やはり欧州勢有利のコースなのかを杉澤伸章さんに聞いてみた。
「リンクス特有の風だけでなく、変わりやすい天候、硬いフェアウェイやグリーン、ブッシュなどを攻略していくのはやはり経験値の高い欧州選手が有利でしょう。ただ、ロイヤルポートラッシュはそれだけではありません。とにかく起伏のある地形が特徴で、アップダウンがもの凄いんです。砲台グリーンも多く、アプローチの技術も求められるコースです。私がラウンドリポートで各ホールを歩いたときも、内陸にいるとリンクスであることを忘れてしまうほどでした。リンクスの攻め方に慣れていながら、応用力も求められるコースだと思います。なので、あらゆるリンクスでプレーしてきた欧州選手が上位にくるのではないでしょうか」
杉澤さんいわく、キーとなるホールは1番だ。
「レイアウトは真っすぐなので簡単そうに見えますが、セカンド地点から打ち上げになっていて、グリーンが強烈な砲台になっています。どのホールもそうですが、このコースを攻略するのにはいかに“縦距離”を合わせていくかがポイント。なので、今年の全英オープンはショット力が求められることになると思います。マキロイは今年ショットが好調。そして地元の期待を力に変えられるほど経験値も積んできた。優勝候補筆頭と言えると思います」
Royal Portrush Golf Club


やはり本命はマキロイ!
杉澤さんが推す優勝候補3選手

ローリー・マキロイ
「36歳になり、ギャラリーの期待を力に変えられる実力がついてきたからこそ優勝候補筆頭です」

松山英樹
「正確なショット力が求められるため、松山選手も期待大。パットが好調ならばメジャー2勝目もあります」

トミー・フリートウッド
「今年はトップ10が5回と好調。リンクスを知り尽くしている分、メジャー初勝利も十分期待できます」
週刊ゴルフダイジェスト2025年7月29日号より


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