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【読者記者】No.1911「アプローチでウェッジを持つとトップして飛びすぎてしまうのが怖いです」

読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「アプローチが飛びすぎてしまう」というもの。果たして解決方法は?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara HANKS/アワーズゴルフスクール

読者記者No.1911 小関萌恵さん

●ゴルフ歴/3年6カ月 ●ベストスコア/92 ●平均スコア/97 ●152㎝ ●ドライバー飛距離/190ヤード

先生/鈴木慶樹

75年生まれ。29歳からレッスン活動を開始し、延べ7000人以上に2万回以上のレッスンを実施。21年、「アワーズゴルフスクール」設立。「うまく打てる喜びを理解してもらいたい」という理念でレッスン中

小関さんのお悩み
「アプローチが飛びすぎてしまう」


グリーン周りからウェッジで打つと大抵飛びすぎるし、トップも多いです。あまりにも苦手なので最近はチッパーを使っています。


重心を真ん中に保ったまま振り子のようにクラブを振ろうとしているが、インパクトで手元が上がっていて、トップしやすい打ち方になっている

小関 ウェッジだとトップすることが多くて……。

鈴木 多分、球が上がるとますます飛んじゃいそうな気がして嫌なんだと思いますが、ウェッジは上がるから「飛ばない」んです。右手でちゃんとヘッドをリリースして、ソールを滑らせて打てると出球も
ゆっくりになります。

小関 リリースしたら飛んじゃいそうで怖いですが……あ、フワッと上がりますね。ソールが滑るのでダフる心配もなさそうです。

<問題点>
リリースが遅れて手元が持ち上がる

飛びすぎの不安からリリース不全に陥り、最下点を過ぎるところから手元を上方向に持ち上げている。これだとヘッドがボールに届かない

記者「ヘッドを走らせるのが怖いです」
プロ「リリースするからボールが上がるんです」

右手だけで素振りをすると、ヘッドの重さを支え切れなくなり、勝手にリリースが起こる。このヘッドが「落ちる」感覚を覚えておき、両手でグリップしたときもそれを再現するように意識して振ると、ウェッジのロフトを生かしてソフトな球筋でアプローチできる

Point
テークバックでグリップ圧を強くしない

グリップを強く握るほど、リリースは起こりづらくなる。グリップ圧をゆるめ、ヘッドの重さを感じられるようにすることが大事

記者「バウンスを滑らせる感覚が難しいです」
プロ「真上からドンと落とす感覚を生かしましょう」

最初にソールを使って地面をトントン叩いてみる(第1段階)。スウィングの動きの中でソールを滑らせる動きは、これを横向きにしただけ。上から下に叩く動きを、徐々に斜めにしていくとソールの使い方が理解しやすい

<取材後記>
上がるのが怖くなくなった
ボールが高く上がることに、自分の感覚が慣れていなかったのがわかりました。上がっても飛びすぎないとわかったら、あまり恐怖心なく、ヘッドを走らせられるようになりました。

月刊ゴルフダイジェスト2025年8月号より