【ギア選びのウソホント】Vol.236「パター選びで“トウフロー”が重要な理由」

「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!

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- 「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説! >>前回のお話はこちら パットはパターのヘッドが並進する時間が大事だと説明しましたが、そこで影響するのがパターの特徴である「トウフロー」です。トウフローとはシャフトの中心軸に対するトウの動き方を……
前回、パットの打点を安定させるには、パターの「トウフロー」が大きく影響していると説明しましたが、ここでもう少し詳しく解説します。構えたときの目線の高さでヘッド軌道が変わるというのが最大のポイントです。目線が高いと前傾は浅くなります(写真A)。前傾が浅いとひじが曲がりづらく、手、ひじ、肩を結ぶラインが三角形に近くなります。するとヘッド軌道はイン・トゥ・インの円弧が深くなるのです。その結果、前傾が浅いタイプはトウフローが大きく、フェースの開閉が早くて短いパターが合うのです。スクエアになる可能性が高く、構えたところにヘッドが戻ってきやすいわけです。
一方、目線が低いと前傾は深くなります(写真B)。ひじが曲がり、手、ひじ、肩のラインは五角形に近くなります。この構えはヘッド軌道がストレートに近くなります。つまりイン・トゥ・インの円弧が浅くなるため、トウフローが小さく、フェースの開閉が遅く長いパターが合うのです。思ったラインに真っすぐ打てる、このスクエアのタイミングが合うことで打点も安定するのです。ヘッド軌道とトウフローの関係を知っておくことはとても大切なんです。

堀越良和
ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」
週刊ゴルフダイジェスト2025年6月24日号より