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金谷拓実が日本2番手に浮上! 五輪代表は松山&金谷の東北福祉大コンビか?

21年国内男子ツアー開幕戦、東建ホームメイトカップで金谷拓実が優勝した。昨年のダンロップフェニックスに続く2勝目で、アマチュア時代を含めると3勝。世界ランクも一気に日本人2番手に浮上した。

ダンロップフェニックスに勝ったとき「東京オリンピックに出たい。これからもっと勝って選ばれるように頑張りたい」と五輪出場に意欲を見せていた金谷。その時点では世界ランク120位台。オリンピック出場は各国世界ランク上位2人までで、1枚目の切符は松山英樹で確定。2枚目を争うのだが、昨秋の段階では今平周吾が70位台、石川遼が100位前後と、金谷の上に2人いた。

しかし、今回の勝利で金谷は2人を抜き、一気に前週の107位から76位にジャンプアップ。一方1年前は30位台につけていた今平は現在95位、最近までトップ100を死守していた石川も東建で予選落ちし、140位まで後退した(※ランキングはすべて東建終了時のもの)。

もちろんこれで五輪代表が金谷に決まったわけではない。今平や石川が複数回勝利を挙げればすぐに順位は入れ替わる。とはいえ今年に入って初出場の欧州ツアー(ドバイデザートクラシック)でトップ10に入ったり、開幕戦でいきなり優勝したりと、金谷の好調ぶりは先輩2人を凌駕している。

好調の裏には尊敬する大学の先輩・松山英樹の存在も。マスターズ優勝の快挙に「感動した。もっと頑張らなければという気にさせてもらった」とモチベーションはさらに上がった。

アジアパシフィックアマで優勝しオーガスタの舞台を経験し、アマチュア世界ランク1位になれたのも「松山さんが道筋を示してくれたから」。その足跡をたどるように進めば、やがて金谷もマスターズ勝利を目指すことになる。勢いのあるルーキーは、五輪の舞台で松山とともに金メダルを争うことになるのか?

霞ヶ関でこの2人の優勝争いが見られるか?(写真は2019年全英オープン。PHOTO/Tadashi Anezaki)

週刊ゴルフダイジェスト2021年5月11・18日合併号より