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【ギア選びのウソホント】Vol.213「ドライバーのライ角は“振りやすさ”にも影響する」

「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!

前回のお話はこちら

前回、地面のボールを打つアイアンでのライ角の重要性を考えました。では、ティーアップしたボールを打つドライバーの場合、ライ角はどのように影響するのでしょう?

たとえば、極端にライ角をフラットにしたドライバーは、振り心地が悪くなる可能性が高くなります。ライ角をフラットにすると、ヘッドの重心が、体から遠くへ離れることになるので、シャフトが長めのドライバーを振ることと同じになります。つまり、「振りにくいな」と感じることが多くなるわけです。

反対に、ライ角をアップライトにした場合、ヘッドの重心が自分の体に近くなるので、クラブを操作しやすくなり、「振りやすい」と感じることが多くなります。ライ角を1度アップライトにすると、長さが半インチ短いドライバーを振っているのと同様になるので、振り心地も変わってくるのです。

この“振り心地”や“振りやすさ”がボールの「つかまり具合」に大きく影響。ボールがつかまらずに右に行ってしまう人には、振りやすいアップライトなライ角、反対につかまりすぎて左に行く人は、フラットなライ角を推奨されるのは、これが理由。カチャカチャで調整できるドライバーをお持ちの方は、自分の球筋に合った最適なライ角を見つけたいですね。

堀越良和

ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」

週刊ゴルフダイジェスト2024年12月24日号より