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【ゴルフせんとや生まれけむ】狩野舞子<前編>「クラブが短いわけではないんですが…」

ゴルフをこよなく愛する著名人に、ゴルフとの出合いや現在のゴルフライフについて語ってもらうリレー連載「ゴルフせんとや生まれけむ」。今回の語り手は、元バレーボール選手の狩野舞子氏。

ゴルフに真剣に取り組むようになったのは2021年に「みんなのゴルフダイジェスト」で小澤美奈瀬さん
にレッスンを受けてから。それまでは友達と打ちっ放しに行ったり、ラウンドも確か1回だけでスコアは138。それが小澤さんにレッスンを受けたら当たるようになって「面白い!」となったんです。

その後、友人たちとラウンドに行ったんですが、ゴルフを始めて1年目の女性がいて、体もすごく細くて、これまで特にスポーツ経験はないとも言っていたのですが、彼女のスコアは110くらいで、私は勝てない。それが思いのほか悔しくて(笑)。そこから、目標を立てて、練習するようになりました。

まず1年で100を切るのを第1関門として、そこからラウンド数を増やしました。結果、半年で100、1年で90が切れました。2年目からはレディスティーは使わないことにして、ベストスコアは長らく81でした(取材後のラウンドで78を出したと連絡あり)。コンペのときに好スコアが出ることが多いのですが、適度な緊張感もいいのかなと自己分析しています。ティーショットは基本、曲がらないんです。ベストスコアのときもOBはなかったはず。飛距離は220~230ヤードくらいで最近は安定しています。

同組の男性がラウンドの初めのほうで「舞子ちゃんはゴルフを始めてまだ3年だもんね」などと言っていたのが、時々こちらがアウトドライブすると「うん?」みたいになって、OKの距離がどんどん短くなることも(笑)。ゴルフってその人の性格が出ますよね。私はエンジョイゴルファーですし、一喜一憂はしません。最初の頃はしていたんです。ミスショットするたびに「何でこんなにできないの?」って思って。でも、気付いたんです。私、そんなにがっかりするほど練習をしていないって。練習をしていないんだからできなくて当然なんです。悔しがるレベルに達していないんですよ。

アスリートと回る機会もけっこうあるんですが、似た感じの人が多い気がします。悔しいんだけど悔しさを表に出さない。アスリートゴルフあるあるかもしれません。あと、私はバレーボール出身で、腕を上から振り下ろす動きが多かったからか、クラブも上から叩きつけるスウィングでアウトサイドイン軌道になりやすいんです。トップもすごく高くて……。最初はこれを直したほうがいいかなと考えたりしたんですが、上から強く叩く力があるということでもあるので残しています。

それと、これはバレーボール出身者など長身のゴルファーあるあるかもしれませんが、クラブがすごく短く見えるそうなんです(笑)。7番アイアンを持っているのに「ピッチングでいくの?」と聞かれたり、「ドライバー、短いの使っているの?」とか。クラブが短いんじゃなくて、こちらの身長が高いの(笑)。私、タイガー・ウッズやミッシェル・ウィと同じ身長なんですよ。だから、ミッシェル・ウィのスウィングはよく見ます。日本だと原英莉花ちゃんとか。そうするうちにプレーするだけじゃなく、ゴルフのトーナメントも見るようになって。日本だけじゃなくて米ツアーもチェックするので睡眠不足で大変です。

>>後編につづく

狩野 舞子

1988年生まれ。東京都出身。元バレーボール選手。八王子実践高校では一躍注目選手に。2012年にロンドンオリンピックに出場して銅メダル獲得。YouTube「マイコチャンネル」も人気。ベストスコア78

週刊ゴルフダイジェスト2024年11月5日号より