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【ゴルフジム】「ここぞ! という場面で力んでしまい、右へのプッシュアウトが出ます」

読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「力んだときに右プッシュが出やすい」というもの。その解決法とは?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/クラブハウス(横田英治ゴルフサロン)

教える人/谷古宇智紀

やこうとものり。72年生まれ、埼玉県出身。レッスンでは対話を重視し、ゴルフが「楽しく」なるように、ゴルフへの向き合い方から体のケアまでサポートする。「クラブハウス」チーフインストラクター

<今週のお悩み>
「ここぞ! という場面で
力んでしまい、プッシュが出る」

●村上雅一さん(65歳/身長179cm/ゴルフ歴40年/ベストスコア70/平均スコア85)全体的に完成度の高いスウィングだが、トップで右足の内側が少しだけめくれるような形になり、足の外側とかかと側に乗っているのが気になるところ。この部分がオフバランスだと、切り返しで左足に乗る動作に時間がかかり、振り遅れやすい

村上 コースで「ここぞ」という感じで力が入ると、プッシュが出ます。

谷古宇 少し力が入ったときに、右足に乗り切れていない感じはありますね。右足の外側、かかと側にだけ力がかかってしまうと、切り返しのときにそれを内側やつま先側に戻す動きが必ず必要で、その後に左足を踏み込むので、ちょっとだけ左に乗るのが遅くなるんです。そうすると、クラブが振り遅れて、プッシュしやすくなりますよね。

村上 かかとに乗りすぎている意識はなかったです。

谷古宇 では、マットの端っこのところで、つま先側だけマットに乗せて(かかとが少し浮いた状態で)素振りをしてみてください。

トップでしっかり右に乗れていません

テークバックで骨盤が回転すると、右足はかかと側に重心が移動するが、その際、つま先や足の内側が浮き上がる(めくれる)ようだと力が溜まりづらい。また、過度にかかと体重になると、切り返しでそれをつま先側に戻す動きが必要になり、左足に乗るのが遅れる

村上 あれ、難しい。バランスが崩れますね。

谷古宇 それだけ、普段は右の母趾球のあたりをしっかり踏めていないということなんです。右がしっかり踏めると、切り返しで左への体重移動がスムーズになるので、振り遅れにくくなります。切り返した後は、下半身を止めずに回していきます。よく、「左の壁」と言いますが、壁で下半身を止めるんじゃなくて、壁の前で下半身を回し切るイメージで振ってみてください。

村上 力が入るとどうしても上半身の力が強くなりますが、下半身を回し切る意識があると、逆に上半身の力は抜けますね。

谷古宇 体の左にキャディバッグを置いてシャドースウィングしたりすると、「壁」の前で下半身を回す感覚が身につきますよ。

これで解決!
「右足にしっかり乗って
 切り返しで下半身を回し切る!」

つま先側だけマットに乗せて素振り

マットの端でつま先側だけを乗せ、かかとが浮いた状態を作って素振りをする。左右の母趾球に圧力をかける意識がないと、すぐにバランスを崩してしまう

Point 1
右の母趾球に圧力をかけて上げる

右足の内側がめくれたり、つま先が浮いたりすると力が逃げている証拠。トップでも右足母趾球に圧力がかかった状態をキープすると、捻転が強くなる

Point 2
左の壁の前で下半身を回す

「左の壁」に対して、左腰をぶつけるようなイメージだと下半身の回転が止まってしまう。壁の前で(壁に向かって)下半身を回すというのが、本来の「壁」の意味

Drill 1
キャディバッグを左に置いてスウィング

キャディバッグで物理的に「左の壁」を作り、その前で下半身を回すことを意識しながらシャドースウィングをする。下半身を回し切るイメージが身につく

Drill 2
クラブを杖にして下半身を回す

ドライバーを右足の前付近に両手で立て、手はなるべくその場に残したまま下半身を回す。上半身を一緒に回さずに、胸を残して打つ感覚がわかる

週刊ゴルフダイジェスト2024年10月22日号より

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