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【読者記者】No.1883「ドライバーが思うように飛ばない。仲間からは『もっと飛ばせるはず』と言われるのですが…」

読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「ドライバーの飛距離を伸ばしたい」というもの。果たして解決方法は?

PHOTO/Norio Tsuburaoka TEXT/Daisei Sugawara THANKS/サウスゴルフアカデミー

読者記者No.1883 長沼努さん

●53歳 ●会社員 ●174㎝・64kg ●ゴルフ歴/30年 ●ベストスコア/93 ●アベレージスコア/105 ●ドライバー飛距離/200ヤード

先生/川村亨

79年生まれ、岩手県出身。東北福祉大ゴルフ部を経て、13年、プロテストトップ合格。体に合ったスウィング探しを根気強くサポート。「サウスゴルフアカデミー」インストラクター

長沼さんのお悩み
「ドライバーの飛距離が出ない」


ドライバーの飛距離が200ヤードくらいでゴルフ仲間からは「もっと飛ばせるはず」と言われます。できれば240〜250ヤードくらいは飛ばせるようになりたいです


全身を使って振ってはいるものの、軸が細く、フィニッシュで小さくまとまっている印象。大きく振れないのは重心バランスが悪いせいか

長沼 どうしたらもっと速く振れますか?

川村 テークバックからトップまでの間に、右足をしっかり踏めていないのが気になります。バランスが悪くて、上体が前に倒れるような形になっているので、手を下ろしにくいんですね。手を下ろすには上体を起こすしかない。

長沼 だからインパクトで、体が伸び上がっちゃうんですね。

川村 まずは右足1本でバランスよく立てるようになりましょう。テークバックの要領で腕を振り上げながら、右足を横にステップして片足立ちになります。できれば、片足の状態で何秒か静止してみてください。トップのバランスがよくなると、そこからはスピードを出して振ってもぐらつかなくなるので、飛距離も出やすいんです。

長沼 結構、ぐらぐらする! でもピタッと決まると、そこからは確かに速く振れますね。

<問題点>
トップでの重心のバランスが悪い

トップで右足つま先側に重心がかかり、上体が前に倒れそうになるのを、右足ももの前側に力を入れて支えている。これだと切り返し以降は、体が伸び上がる

記者「バランスよくクラブを振れません」
プロ「まずトップで右足にしっかり乗ってください」

トップで右足のかかと側に体重をかけると、右のお尻で上体の捻転を受け止める感覚になり、上体が自然なポジションで安定する。体の前に手(クラブ)を振り下ろすスペースを広く確保でき、上体の角度を保ったままダウンスウィングしやすい

右足をステップして片足立ち。
トップの重心バランスが整ってきた!

両足を閉じた状態から、右足をステップして片足立ちになり、3秒程静止する。腕はテークバックの要領で上に振り上げる。静止できないのは、右足の踏み込みが弱く、なおかつ前後左右の重心バランスが悪いということ

手首の力が抜けているかチェック

トップまで振り上げて静止し、左手首を甲側、手のひら側と自由に曲げられるグリップ圧かどうかをチェックする。強く握りすぎていると速くは振れない

Drill
左右にステップしてボールを打つ

まず右足をステップして左足を上げ、さらに上げた左足をステップしてボールを打つ。バランスを取りながら重心を左右に動かして打つ感覚がわかる

<取材後記>
重心で振りやすさが明らかに変わった
重心とかは考えてなかったし、まさか自分がバランスを崩したまま振っているとは……。重心を整えると振りやすさが変わって、バランスの大事さがよくわかりました。

ダウンスイングがスムーズになった

トップでの上体の位置がよくなり、前後バランスが改善している(写真左)。体の前のスペースが広がり、スムーズにクラブを下ろせている

月刊ゴルフダイジェスト2024年11月号より