【スウィング研究】藤田寛之「下半身の“どっしり感”が変わらない」
レギュラー時代と変わらず、シニアツアーでも力を発揮している藤田寛之と宮本勝昌。息長く活躍できている秘訣について、内藤雄士がスウィング面から分析!
解説/内藤雄士
日大ゴルフ部在籍中にアメリカへゴルフ留学し、98年にツアープロコーチとして活動を開始。これまで丸山茂樹はじめ多くのプロを優勝に導き、現在は大西魁斗らを指導
>>宮本勝昌のスウィングはこちら!
- レギュラー時代と変わらず、シニアツアーでも力を発揮している藤田寛之と宮本勝昌。息長く活躍できている秘訣について、内藤雄士がスウィング面から分析! 宮本勝昌 1972年生まれの52歳。95年にプロ入りし、国内レギュラーツアー通算12勝。99年には米ツアーに挑戦。22年からシニアツアーに参戦し、参戦2年目となった昨年3勝を挙げ、賞金王に。シニア通算5勝 解説/内……
下半身の強さとしなやかさを
キープできている
2012年に年間4勝を挙げてレギュラーツアーの賞金王に輝きましたが、約10年経っても良い意味でスウィングが大きく変わっていないのがすごいですね。トップは多少コンパクトになっている印象は受けますが、それでも肩の回転量はしっかり確保できています。
それを実現しているのは、大きいお尻と柔軟な股関節。要はどっしりした安定感のある下半身の強さとしなやかさです。
私と同世代で学生時代は体が細く距離も出なくて、とても賞金王になるような印象ではなかったんですが、それを長年のトレーニングの積み重ねで土台を築き、今のスウィングを作り上げた。すごいのはシニアになってからも変わることなく下半身のどっしり感をキープできている点です。シニアに入ると多くの選手は筋力など落ちるものですが、そうならないようにトレーニングをやり続けているのが容易に想像できます。
藤田選手のスウィングが大きく変わっていないように見えるのは、下半身が土台となって、スウィングを支えることができているからです。
もう一つのポイントとしては肩の可動域を確保している点です。筋力と同様に関節の可動域は年齢を重ねると小さくなってしまうものですが、トップの形からわかるように、胸椎がしっかり回っています。このあたりはまさにトレーニングの積み重ねで、芹澤(信雄)さんの教えでもある“同じことをやり続けること”をやり通すことができている点が、それを可能にしている要因です。
藤田寛之の1Wスウィング(2012)
藤田寛之の1Wスウィング(2024)
>>宮本勝昌のスウィングはこちら!
- レギュラー時代と変わらず、シニアツアーでも力を発揮している藤田寛之と宮本勝昌。息長く活躍できている秘訣について、内藤雄士がスウィング面から分析! 宮本勝昌 1972年生まれの52歳。95年にプロ入りし、国内レギュラーツアー通算12勝。99年には米ツアーに挑戦。22年からシニアツアーに参戦し、参戦2年目となった昨年3勝を挙げ、賞金王に。シニア通算5勝 解説/内……
週刊ゴルフダイジェスト2024年10月15日号より