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【150Yからパーを取る】#2「意識は常に“ボールの左側”」

練習場ではそこそこ狙った場所にいくのに、いざコースに出ると、なかなか乗らない「150Y」。そこで今回は、百戦錬磨の競技アマたちに、150Y前後の距離をしっかり乗せるための考え方について聞いてみた。

TEXT/Daisei Sugawara PHOTO/Hiroaki Arihara、Shinji Osawa、Masaaki Nishimoto THANKS/嵐山CC、赤城国際CC、森林公園GC、ハンズGC、天野山CC、豊洲ゴルフベース

※アマチュアのみなさんにはボランティアとしてご協力いただきました

●CONTENTS●
#1  アイアンは“飛ばそう”としないこと
#2 意識は常に“ボールの左側”
#3 インパクトは“線”で考える
#4 着弾までの秒数までイメージ
#5 エッジまでの距離も必ず測ろう

せきざわ・まこと。日本の名がつく試合にこれまで数多く出場。今年は日本オープンのセッティングも務めた

「ボールの左側」に意識を置く

先の豊島さんは「いい音」が大事と言ったが、そもそも“いい音”の正体は何なのか。言葉で定義するとしたら、「ボールより先の最下点に向かって、適正な入射角でヘッドを下ろしたときに、地面より先にボールにコンタクトした音」となる。ただし、関澤誠さんは、もっと簡単な方法で“いい音”を実現している。

「目線と打つ場所の意識をどちらも『ボールの左側』に置いています。ボールの左側を実際に打てるわけではないですが、そこに意識を向けることで最下点が左に移動して、ボールを先にヒットしやすくなるんです」とのこと。完璧なヒットができると100点の音が出るが、通常は80点の音が出せれば大きなミスにはならないという。


また、クラブのロフトを信じて打つことも大事。

「自分で上げにいくとすくい打ちになり、結果ダフっていい音は出ません」

ボールの赤道より少し下にリーディングエッジが入ると、乾いた打球音になり、手に心地よい感触
が残る。毎回100点は無理でも、平均80点の当たりを目指したい。

目線も意識もボールの左側!

ボールの左側に打点をイメージすることで、実際に当たる位置よりボール1個分、最下点を先にずらせる。それだけ、地面より先にボールにコンタクトしやすくなるということ

スウィングのポイント1
切り返しで上半身より早く下半身を左に移動

切り返しでしっかり左足に踏み込むことで、最下点が左(ボールの先)に移動し、ボールから先にコンタクトしやすくなる。トップでは、上半身を動かすより先に、意識して1テンポ早く左に体重移動するようにするといい

スウィングのポイント2
左腰をしっかり回していく

ダウンスウィング中のヘッドはずっと落下しているが、左腰を回転することによってグリップが引き上げられ、インパクト後にヘッドも上昇する。左腰が止まってしまうと、ヘッドが必要以上に「落ちて」しまいやすい

Drill
ハーフスウィングで赤道の下に刃を入れる

練習場のマットは、“ニセの”いい音が出る場合がある。9番アイアンで確実に“刃”を赤道の下に入れ、60ヤードくらい打つ練習から始めて、徐々にスウィングを大きくしていくと本当の「いい音」が身に付く

素振りでの予行演習は大げさに

実際のスウィングの前に、やりたい部分を強調した素振りで予行練習しておく。切り返しで左に乗る、ヘッドを上から入れるなどのポイントを個別に意識しながら何度も繰り返す

  • 練習場ではそこそこ狙った場所にいくのに、いざコースに出ると、なかなか乗らない「150Y」。そこで今回は、百戦錬磨の競技アマたちに、150Y前後の距離をしっかり乗せるための考え方について聞いてみた。 TEXT/Daisei Sugawara PHOTO/Hiroaki Arihara、Shinji Osawa、Masaaki Nishimoto THANKS/嵐山CC、赤城国際CC、森林公園……
  • 練習場ではそこそこ狙った場所にいくのに、いざコースに出ると、なかなか乗らない「150Y」。そこで今回は、百戦錬磨の競技アマたちに、150Y前後の距離をしっかり乗せるための考え方について聞いてみた。 TEXT/Daisei Sugawara PHOTO/Hiroaki Arihara、Shinji Osawa、Masaaki Nishimoto THANKS/嵐山CC、赤城国際CC、森林公園……
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月刊ゴルフダイジェスト2024年11月号より