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臼井麗香は棒立ちスタンスで平均パット1位! ストロークが個性的な女子プロ4人が自身のパットをセルフ解説

女子プロのストロークを見ると人によってタイプはバラバラ。その中でも特に個性的な女子プロ4人に、その型の理由と効果を解説してもらった。

PHOTO/Tadashi Anezaki、Hiroyuki Okazawa

発想の転換でストロークが安定

今年のアクサレディスで初優勝を遂げた臼井麗香。スタッツを見るとパットの貢献度が高いように見える。何を変えたのか本人に聞いてみた。

「アドレスで両足を閉じて直立する形に変えたんです。“普通”はスタンス幅を取ると思うんですが、私の場合は足と足の間は“ゼロ”にしているんです。そうすることで軸がブレにくくなりましたし、ボールと体の位置関係が近くなったことで、ボールとターゲットを真っすぐ見られるようになったんです」(臼井)

ラウンドあたりの平均パット数のスタッツが伸び、現在1位の臼井。ストロークタイプを変えたことで安定感が増したのが分かる

<臼井麗香の平均パット数>
2023年 28.5667
2024年 28.2203

※9月10日時点

臼井麗香
両足そろえ前傾浅め
「軸がぶれないんです」

前傾が浅く、棒立ちのような構えが特徴の臼井。「1本の木のようなイメージができるので左右のブレが少なくなるんです。体とボール位置が近くなるので、カップを真っすぐ見られます。お尻の位置も動きにくいんです」

堀琴音
カップを見たままストローク
「ヘッドが自然な円弧を描きやすい」

前傾が深く、カップを見続けるのが特徴の堀。「ヘッドが自然な円弧を描きやすく、カップだけを見るのでタッチが合いやすくなるんです」

後藤未有
アッパー軌道の“ライジングパット”
「順回転になりやすいんです」

オープンスタンスで構え、左ひじを抜くようにストロークする後藤。「左足を引くことで両目で目標を見られますし、アッパー軌道になるので順回転がかかりやすいんです」

大里桃子
カップインまでカップを見ない
「自分のストロークに集中できる」

カップインまでカップを見ないのは大里。「カップを一切見ないことで、“自分”のストロークに集中できる。毎回同じストロークができるんです」

「全英でも傾斜に惑わされずに打てました」(大里)

「傾斜と大きさが特徴のセントアンドリュースのグリーンでは、カップを意識すると、ストロークがどんどん乱れるんです」

月刊ゴルフダイジェスト2024年11月号より