ゴルフをこよなく愛する著名人に、ゴルフとの出合いや現在のゴルフライフについて語ってもらうリレー連載「ゴルフせんとや生まれけむ」。今回の語り手は、元アナウンサーでタレントの橋本志穂氏。

ゴルフを始めたのは大学生の頃です。でも”華やかな女子大生ゴルファー”ではありません。私は学生時代、中長距離のランナーで、高校を卒業したら実業団に入ろうと思っていたのですが、縁あって進学したのが福岡大学の（当時の）体育学部。その選択授業で「ゴルフ」があったんです。

ほかには「キャンプ」もあったかな。ゴルフなら社会人になっても役に立つかなと思って選び、基礎から学びました。実際、ゴルフは社会に出てすごく役に立ちましたよ。でも、今となって考えると、キャンプもなかなか役に立ちそうな授業でしたね（笑）。

学生時代は1500メートル、3000メートル、5000メートル、1万メートル、ハーフマラソン、駅伝もやっていました。だから、ゴルフで18ホールの歩き、実は何てことないです（笑）。そもそもゴルフ自体がすごく楽しいでしょ。走ることは、楽しいという感じではなくて「山があるから登る」に近い意識だったので、まったく違うんです。

ゴルフはまず、ウェアを考える楽しみがありますよね。天気とか、どういうコースに行くかとか、一緒に回るメンバーなどをポイントに選びます。ラウンド時に写真を必ず撮るようにしているのですが、それは「この人と回ったときにこれを着ていた」という記録を残すためでもあるんです。うちの主人（ガダルカナル・タカさん）なんて、いろんなウェアを持っているのに「また、それ着たの?」ということも
多くて。男性は多いですよね、着る物に無頓着（笑）。

「アルチビオ」「ランバン」などが好きで、よく着ていますが、プチプラも交ぜます。だって月11ラウンドするから、とにかく数が必要なんです（笑）。最近は、プチプラどころかネットの激安通販も利用します。びっくりするくらい安くて、ブランドのウェアのクリーニング代と同じくらいで買えたりします。うまく利用しない手はないんですが、ネット上には詐欺サイトもあるので注意は必要。私は返品ができるサイトを利用しています。激安サイトでのお宝探しは楽しいですよ。

「ゴルフウェア」と謳われていない普通の服から、ゴルフに使えそうなものを探すんです。ブランドもののトップスを持っていて、それと同じ色のスカートやパンツが出ていたらラッキー。

合わせて着たらセットアップにしか見えない、とか。一点豪華主義、みたいなのもおすすめ。ハットをアルチビオにしたらほかはプチプラでも、アルチビオに引っ張られて高見えしたり。

シンプルなブランドのウェアでまとめてフワフワのファー風の小物を着けたら、遊び心のあるいい感じのアクセントになったり。ちなみに、私が愛用しているフワフワは400円でした（笑）。

ラウンドで「それかわいい」と言われたら「ネットで400円よ」って答えたりして、そんな時はかなりドヤ顔になっていると思います。ネット検索する時はあえて「ゴルフ」などとキーワードを入れずに探すようにしています。「ゴルフ」と入れるだけで高い物しか出てこないとか、あるんです。掘り出し物探しの話ばかりになっちゃったので、次回は最近出したベストスコア「79」のお話をします（笑）。

>>後編へつづく

橋本 志穂

福岡県福岡市出身。中学から高校にかけ全国都道府県対抗女子駅伝にも出場した中長距離ランナー。FBS福岡放送の報道記者、アナウンサーを経て、タレントのガダルカナル・タカさんとの結婚を機にタレントに。ベストスコア79

週刊ゴルフダイジェスト2024年9月10日号より