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【名手の名言】ベン・ホーガン「ある時代にチャンピオンになれる人は、いつの時代でもチャンピオンになれると思う」

レジェンドと呼ばれるゴルフの名手たちは、その言葉にも重みがある。ゴルフに限らず、仕事や人生におけるヒントが詰まった「名手の名言」。今回は稀代のショットメーカーとして知られる伝説の名手ベン・ホーガンの含蓄のある言葉を2つご紹介!


ある時代にチャンピオンになれる人は
いつの時代でもチャンピオンになれると思う。
なぜならトップになるのに
普遍的な能力を持っているからだ

ベン・ホーガン


ホーガンの「言葉」には常に強烈な自負が感じられる。必要最小限の表現しかしないのだが、いつも自分が実証してきたものでなければ口にしないようなもの……。

よく時代をこえた比較がなされる。ボビー・ジョーンズが現在だったらどうだったか。ジャック・ニクラスが、タイガー・ウッズが違う時代に生まれていたらどうだったかというような比較が人は好きだ。

そんな比較にホーガンは決然といい放つ。その時代のチャンピオンはいつの時代でもチャンピオンになれると。自分がそうできると信じるものがあるのだろう。

ホーガンはジョーンズやニクラス、タイガーのように始めから天才ではなく、努力によって天才たりえた。だからこそより強固な確信を持ちえたということなのだろう。


アベレージゴルファーには
クソの役にも立たない

ベン・ホーガン


鉄人ベン・ホーガンの名言のなかでもいちばん強烈な文言がこれだろう。

今では古典として定着した感のある、ホーガン著の『モダンゴルフ』だが、発売した当初は評判はあまり呼ばず、売れ行きも芳しくなかったという。そんな折り、発言したらしい。

「正しいワッグルの仕方とか、手の豆がどこにできるかとか、両脚内側の筋肉がどうだとかいうことは素人に言っても所詮無駄なことだ。それが分かる人はそう多くない」

とも言ったと伝えられている。 ホーガンはお世辞とか、おもねるとかに無縁の人だった。ときに寸鉄人を刺す発言も数多く残っている。

それだけ“真実”に忠実にあろうとしたのだろう。この文言もそのうちのひとつである。

■ベン・ホーガン(1912~97年)

米国テキサス州生まれ。19歳でプロ入り。173センチ、74キロと小柄ながら稀代のショットメーカーとして名を馳せた。全米オープン4回、マスターズ2回、全米プロ1回、全英オープン1回の優勝歴を持つ。一時、再起不能といわれるほどの自動車事故に遭いながら、奇跡のカムバックを果たしたことでも知られる。不屈の闘志、アイスマンと称された冷静沈着なプレーで、53年には全米、全英両オープン、マスターズと勝利し、同年グランドスラムのチャンスだったが、全米プロには重きを置かず不出場。ボビー・ジョーンズと並び称される最強のゴルファー。

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