「左足下がり」完全攻略!<前編>球を上げようとするからミスになる「低いライナーでOKです」
左足下がりは距離感を出しづらいだけでなく乗せることさえ難しいライ。左足下がりでミスが出やすい理由と、意識すべきポイントについて、前粟蔵俊太プロに教えてもらった。
PHOTO/Tadashi Anezaki THANKS/東名古屋CC
解説/前粟蔵俊太
まえあわくら・しゅんた。沖縄は石垣島出身の34歳。日本ジュニア連覇など輝かしい成績を残しプロ転向。イップスなどの苦難を乗り越えて復調の兆しが見える
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- アマチュアが最も苦手とする「左足下がり」のライ。ここからは、30Y、80Y、120Yの3つの距離で注意すべきポイントを教えてもらおう。 PHOTO/Tadashi Anezaki THANKS/東名古屋CC 解説/前粟蔵俊太 まえあわくら・しゅんた。沖縄は石垣島出身の34歳。日本ジュニア連覇など輝かしい成績を残しプロ転向。イップスなどの苦難を乗……
球を上げようとしないこと
――左足下がりは4つの傾斜の中で最もミスしやすい感覚があるんですが?
前粟蔵 それは左足下がりという傾斜の特性を理解していないからです。左足下がりを苦手にしている人の多くはボールを上げようとしています。そもそもボールの後ろ側の地面が高くなっているわけですから、ただでさえダフりやすいのに、ボールを上げようとしてクラブが下から入るとダフる確率は高くなりますよね。
――基本的に傾斜なりにと言いますが、左足下がりも傾斜なりに振るのが正解?
前粟蔵 それだけだと足りないですね。もちろん傾斜なりに振ることが正解ですが、どうしてもボールを上げたくなるので、自分が思っているよりも上から鋭角にヘッドを入れる必要があります。具体的にはボールにできるだけ当たりやすい構えを作り、インパクト集中型のスウィングを心がけることです。
――フォローはあまり考えなくてもいいと?
前粟蔵 もちろんフォローは必要ですが、まずはボールに正確にコンタクトすることが左足下がりでは絶対条件。そのために、目線を低くしてライナーを打つという強い気持ちを持つことです。
左足下がりが難しい理由1
「少しでも上げようとする気持ちがダフリを招く」
ボールを上げようとするとヘッドが下から入りやすくなるので、ボールの後ろ側が高い左足下がりの傾斜は、いつも以上にダフりやすくなる。ボールを上げようとする動きは絶対に禁物
左足下がりが難しい理由2
「足元が不安定なのですぐにダフリが起こる」
体重配分的には左足に7対3くらいの割合になるが、傾斜に体重が持っていかれやすい分、突っ込みやすくもなるので注意が必要。体が流れるとミート率も悪くなる
ここがポイント!
目線を低く保ちライナー弾道でOKと思う
傾斜に逆らわずに構えて、傾斜に対して振っていくのが基本。ライナーを打つつもりで低く打ち出す意識を持つ
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週刊ゴルフダイジェスト2024年6月18日号より