【読者記者】No.1858「アイアンが思うように芯に当たらない。何が原因でしょうか?」
読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「アイアンが芯に当たらない」というもの。果たして解決方法は?
PHOTO/Hiroaki Arihara TEXT/Daisei Sugawara THANKS/東宝調布スポーツパーク
読者記者No.1858 吉田和生さん
●44歳 ●会社員 ゴルフ歴/4年 ●170cm・72kg ●ベストスコア/95 ●アベレージスコア/100 ●ドライバー飛距離/220ヤード
先生/濱田塁
68年生まれ、東京都出身。高校卒業後、渡米しゴルフ修業。ゴルフ理論や指導法なども学ぶ。複数のスクールのヘッドプロを歴任し、現在は「東宝調布スポーツパーク」でレッスン中
吉田さんのお悩み
「アイアンが芯に当たらない」
練習場でもコースでもアイアンで打つたびに少しずつ芯を外している感覚があります。どうしたらしっかり芯に当たりますか?
テークバックで、わずかだが上体の軸が右に動いている(2コマ目)。ダウンスウィングで、動いた分だけ戻れればいいが、そうでない場合は打点のずれが起きやすい
吉田 少しずつ芯を外してる感じがして、気持ちよくないんです。
濱田 フルトップまで上げようとしたときに、最後の最後でちょっと軸が右にずれる感じがありますね。ダウンスウィングで戻せれば問題ないんですけど、そうじゃないとダフったり、トップしたりする原因になります。
吉田 どのくらい体重移動を使えばいいのか、悩んでました。
濱田 アイアンの場合は、テークバック側ではほとんど右に乗らない感じで、軸をずらさずに上げて、ずらさずに下ろすのがいいです。感覚をつかむために、両足を閉じてスウィングしてみてください。
吉田 いつもの感じで振ろうとすると、ぐらぐら揺れちゃいます。
濱田 それだけ、普段は左右に動いているってことなんです。アイアンの軸は真ん中というより、少し左サイド。左足1本で打てるようになると、打点が安定します。
<問題点>
テークバックの最後で軸が右にずれる
アイアンの場合、左右への体重移動(軸揺れ)は極力少なくしたい。トップでずれが大きいと、インパクトまで戻し切れなくなる
記者「ダフリもトップも両方出ます」
プロ「上げるときに軸を意識しましょう」
トップで必要以上に手を上げようとすることで、軸ずれを起こすケースは多い。アイアンのテークバックは、軸をずらさないことを主眼に、手が「上がるところまで」のコンパクトトップを心がけたい。そうすることでミート率も上がりやすい
左足1本でスウィング。
軸の感覚がわかってきた!
右足を上げてクラブを振る
スウィングスタートからフォローまで、ずっと左足体重のイメージで打つことで、最下点の位置や入射角が安定する。右足を上げ、左足1本で打つ練習をすると、この感覚が身につく(※実際は軸がずれなくてもトップで右足裏に圧力がかかる)
Point 1
切り返す直前に左に踏み込む
テークバックで右に「乗りすぎない」ことで、切り返しの瞬間に左足を踏み込みやすくなり、その結果、その後の動きがスムーズになる
Point 2
手を少し上に上げるイメージ
手を低く、背中側に引くと、体の回転が大きくなる分、右に乗りやすくなる。やや上に上げると、トップでの軸ずれを最小限にできる
Drill 1
両足を閉じてボールを打つ
スタンス幅を極端に狭くして打つと、1本の軸で回転する感覚がわかる。これでふらつく場合は、軸移動の感覚が強すぎるということ
Drill 2
左足下がりでボールを打つ
左足下がりで打つと、自然に左サイドに軸を保ったまま振れる(写真左)。練習場では右足の下にボールを置くことで、疑似左足下がりを作って練習できる(写真右)
<取材後記>
重心が右に残ってました
左足下がりで、インパクト後にあえて右足を1歩踏み出して打ち、平らな場所で同じ感覚で打つと、打点が安定しました。それまで、右に重心が残っていたのがわかりました。
月刊ゴルフダイジェスト2024年5月号より