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【マキロイみたいに振りたい!】#3「30Yアプローチ」で下半身の正しい使い方を覚えよう!

ローリー・マキロイのフィニッシュを実現する上で重要な下半身の使い方をマスターするにはどうすればいいか。ここからは、数多くのアマチュアを指導する高橋正博プロに、効果的な練習法を教えてもらおう。

PHOTO/Tadashi Anezaki THANKS/リバーサイドゴルフ練習場

説/高橋正博 埼玉・熊谷の「リバーサイドゴルフ練習場」でスクールの校長を務め、アマチュアを指導している。1963年生まれの60歳

腰をフルターンさせて
30Yを打ってみよう!

「マキロイのようなフィニッシュはもちろん、いい振り方をするには『腰のフルターン』が非常に大切です」と高橋プロ。

「レッスンをしている生徒さんにも『どうして、自分のフィニッシュはカッコ悪いんですか?』と聞かれたりするのですが(笑)、それはやはり、腰を回して体重を左に乗せ切る動きができていないから。ただ、この動き、確かに頭でわかったからといって、すぐにできるものではない。普段の生活でしない動きですから、動けるような“訓練”が必要なんです。

私がおすすめしたいのは、『30Yアプローチ練習』。SWなどの一番ロフトのある番手で、腕の力でクラブを動かすのではなく、下半身の動きを意識して、30Y打ってみる。ラウンドでの30Yでは、ここまで腰を回さないかもしれませんが、下半身を使って、しっかり左足に体重を乗せ切る。腰をフルターンさせ、腰の高さでフィニッシュを取る感覚です」(高橋)

下半身の動きで30Yアプローチ


「腰の高さでしっかりフィニッシュをとる30Yアプローチ。腰はフルターンしてますから、あとは、自然に腕とクラブが動けば、バランスいいフィニッシュになるんです」

30YアプローチのPoint 1
左サイドにしっかり乗り切る

フィニッシュで全体重が左足に乗るように振っていく。下半身をしっかり使わないと、左足に全部の体重を乗せていきにくい。右足はつま先だけで体を支えている感覚

30YアプローチのPoint 2
左ひざをピンと伸ばす

左足に全体重を乗せるには、左ひざをピンと伸ばす動きを入れることが肝心。左ひざが伸びることで腰も回る。左ひざを曲げたままだと、腰のフルターンができない

30YアプローチのPoint 3
腰をしっかり目標に向ける

左足に全体重を乗せ切って、腰が目標方向を向くまで回していく。30Yアプローチ練習でも、左ひざを伸ばして、ここまで腰を回すことが肝心。動きのなかで腰のフルターンが身に付く

「シャドースウィングを毎日行いたいですね」

「クラブを持たずに、両手を胸の前でクロスさせて、お尻、腰、股関節を意識して動かすシャドースウィング、僕も大切だと思います。やはり、腰のフルターンには訓練が必要ですから」

左つま先を目標に向けて
構えてみよう

腰のフルターン。高橋プロはちょっとしたコツで、やりやすくなるという。

「アドレスで、左足つま先を少し開いて構えるのがおすすめです。左足を直角に構えてしまうと、よほどの柔軟性がないと、腰のターンがしづらい。左足つま先を少し開く感じだと、動きのなかで左ひざを伸ばすのも、腰のターンもしやすいと思います。それと『目標方向に腰を向ける』という感覚がどうしてもつかめない方には、左足つま先を目標方向に向けて、振ってもらいます。左足つま先が目標方向に向いているのですから、誰でも自然に腰が目標方向に向けられます。『腰って、ここまで回すものなんだ』という感覚がつかめると、カッコいいマキロイ・フィニッシュに近づけると思います」

左つま先の向きを工夫して
“腰のフルターン”を体感

●左つま先がスクエアだと腰が回りにくい

●左つま先を少し開くと腰が回りやすい

●左足を目標に向けるとフルターンが体感できる

左足つま先を目標に向けて構えることで、腰のフルターンが体感できる。実際のスウィングでは、体が左に流れやすくなるので、ここまでしないが、どれくらい左足つま先を開くと、腰のターンがしやすいのか自分の最適つま先向きをチェックしたい

ボールを包み込むようなフェース使いも意識したい

30Yアプローチ練習は、一番ロフトのある番手を使って行う。下半身を使って腰を回していけば、フェースがゆるやかにローテーションしてボールがつかまる。また、開いたフェースですくい打ちをするのではなく、しっかりフェースにボールを乗せて、低めの弾道を打っていきたい

左足小指の付け根に全体重が乗る感覚だ!

「フィニッシュで腰をフルターンさせると、左足小指の付け根のあたりに、全体重が乗っている感覚が出るはず。実際にやってみると想像以上に、左足1本で立っている感覚になると思います」

週刊ゴルフダイジェスト2024年3月12日号より