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【ギア選びのウソホント】Vol.174 ウェッジのソール形状は“靴”選びと同じです

「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!

前回のお話はこちら

近年のウェッジは、同じモデルでも、多様なソール形状、いわゆるグラインドが選べるようになっています。「アプローチが苦手なので、ワイドソールでバウンス多めのほうがいいですか」などと聞かれるのですが、グラインドは“上手・下手”とか“得意・苦手”というような基準で選ぶものではないんです。

本当は自分の打ち方のクセに合ったソール形状がその人の最適グラインド。靴で考えてみるとわかりやすいのですが、まったく同じ形やサイズの靴を別々の2人が履いたとします。靴がなじんで、靴底を比べてみると、外側や内側のソールが削れているなど、人によって形状は変わるはず。その人の歩き方のクセによって靴底の摩耗部分は変わります。

ウェッジのグラインドも同様です。その人の打ち方のクセ、ヘッドの入射角の違いなどに合わせて、最初からなじむようソールを削っているというわけです。靴もそうですが、自分になじまないものを使うのはストレスがかかります。だからこそ、自分に合ったグラインドを選ぶことが大切。「あの選手が使っているから」といった理由ではなく、フィッティングを受けたり、様々なソール形状を試打してみて、最適グラインドを見つけたいですね。

堀越良和

堀越良和

ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」

週刊ゴルフダイジェスト2024年3月12日号より