不調のファウラー、踏んだり蹴ったり。選手紹介でリッキー・フラワーとまさかの言い間違い
世界のゴルフファンの間でも知名度はかなり上位と思われるリッキー・ファウラーが名前を呼び間違えられる珍事発生。しかし、それは彼が現在置かれている状況を表しているようで……。
アーノルド・パーマー招待3日目。カットラインギリギリで予選を通過したファウラーは、その日ペパーミントグリーンの爽やかなウェアで颯爽と登場。しかし選手紹介のスターターは高らかに「リッキー・フラワー」とコール。
スターターは言い直すこともなく、さらにファウラーも顔色ひとつ変えず粛々とティーショット。
数年前、ルーク・ドナルドがある大会で「ルーク・マクドナルド」と呼ばれ、出身地、優勝した年、すべてを間違って紹介されたことがある。今回と同じスターターかは不明だが……。
誰だって言い間違いはある。とはいえ、ツアー屈指の人気者ファウラーが「花」になってしまうとは……。
しかし、最近ファウラーが出口の見えないスランプに陥っているのも確か。大会前ファウラーは不調の原因について「精神的な部分が大きい」とインタビューで答え「ゴルフは浮き沈みがつきもの。とはいえこれだけ不調が続くとフラストレーションが溜まる」と語っていた。
「自分は世界で一番良い夫でいたいと思っていて、ゴルフは家庭に持ち込まない主義だけれど、最近は家でもやはりトレーニングをしてセラピーを受けてゴルフをしてしまう。奥さんには申し訳ないと思っている」と愛妻を気遣うファウラー。
アーノルド・パーマー招待でも結果は予選通過者中最下位(72位)。世界ランクは90位(3月22日現在)で、マスターズ出場が危ぶまれる状況が続いている。トンネルの先に美しい花が咲いていますように。
週刊ゴルフダイジェスト2021年3月30日号より