【只今コージ中!】Vol.121 高品質低価格オキテ破り、その実力はイ・ボミ級! 魅惑の韓流EV、ヒョンデ「コナ」
ゴルフ好きの自動車ジャーナリスト・小沢コージがゴルフに最適なクルマを求めて奔走する連載「小沢コージの只今コージ中!」。第121回はヒョンデ「コナ」の実力をチェック!
PHOTO/Hirohiko Mochizuki THANKS/カメリアヒルズCC
グッドスタイリングでキュートな笑顔、それでいてプレーはしぶとい。最近でこそ露出度は減ってますが、みんな知ってる韓国人プロゴルファー。特に女性の実力の高さと美貌は誰でも知ってるはず。世界で活躍するのも当然の存在ですが、それに匹敵するクルマが出てきました。
昨年12年ぶりに日本再上陸を果たした韓国車ブランドのヒョンデです。先日上陸したEV第2弾のコナこそ大本命。
日本でも扱いやすいコンパクトSUVということもありますが、カッコ良くて速くて高品質でオマケに激安。最近コスパに優れたアジアンEV、中国BYDも入ってますが、小沢的にはこちらこそ大本命。トヨタやホンダに負けない高品質を持ちつつ、それでいて価格はアジアレベル。
最廉価グレードのカジュアルがオキテ破りの399.3万円と400万円切りで、日本の同レベルEVより100万円前後は安いうえ、CEV補助金の65万円を引くと334万円! ハッキリ言って国産ハイブリッドカーレベルの低価格です。
それでいて使い勝手はトヨタカローラクロス並みだから大人4~5人がフツウに乗れてラゲッジは466リッターと広大。横幅の都合でキャディバッグは1本しか積載できませんが、リアを倒せばボストンバッグ含めて3人分は余裕です。
しかも大容量バッテリー。カジュアルが48.6kW/hの電池でモード走行で456kmも走るうえ、中間グレードのボヤージュは64.8kW/hというさらなる巨大バッテリーで625kmも走るのです。実走行距離は500km前後かと思いますが、その航続距離で往復できないゴルフ場は日本にはない。本当に安心です。
気になる走行性能はEVならではの静粛性に加え、ボディ剛性は高く、乗り心地からハンドリングまで優れているうえ、インテリアクオリティも上々。まさにグローバル品質。この質感に関しては確実に中国BYDを上回っています。
また追従オートクルーズやレーンキープアシストなど最近流行りの先進安全機能がてんこ盛りなうえ、12.3インチのダブルモニターなどデジタル性能も最新。マジメに日本車からすると脅威です。
もちろん韓国製品に対する感情やオールネット販売という壁もあり、すんなり受け入れられない人もいるでしょう。しかし隣国プロゴルファーしかり、実力は本当に侮れないレベルなのです。
(左)コンパクトSUVながらもラゲッジ容量は466Lと広大。リアを倒せばさらに大容量へと変身/(右上)水平型レイアウトとパノラマディスプレイによって開放感と先進性が特徴的なコックピット/(右下)ワイドなシームレスホライゾンのテールランプはピクセルグラフィックで来る近未来的“現代”を彷彿とさせるテイストに
ヒョンデ
コナ
全長×全幅×全高/4355×1825×1590mm
メーカー希望小売価格/399.3万円~
週刊ゴルフダイジェスト2023年12月26日号より