第40回 ゴルフダイジェストアワード
日本のゴルフ界の発展に貢献したプロやギア、作品、人物等を選出して表彰するゴルフダイジェストアワード。記念すべき第40回の各賞受賞者は以下の通り。
レッスン・オブ・ザ・イヤー
優れたレッスンに対して贈られる賞
永井哲二
岩井明愛・千怜姉妹を小学2年から教える
1961年生まれ、東京都出身。30歳で営業職から転身し、北谷津ゴルフガーデンで千葉晃プロに師事。そこで、ジュニアコーチとしての基礎を教わるとともに、独自のスウィング理論を構築。いくつかの練習場を経て、現在は埼玉県毛呂山町にある練習場、リンクスゴルフクラブ内「ヨネックスゴルフアカデミー」にて、アマチュアを中心にレッスンを行う。モットーは「短所は直さず、長所を伸ばす」
●受賞者の声●
「現在、教えているジュニアは7人いますが、プロを目指すにしても、途中で諦めるにしても、本当にゴルフは末永く続けられるスポーツですし、アマチュアにも素晴らしいプレーヤーはたくさんいます。生涯を通じてゴルフを楽しんでもらえる人に育てていきたいと思っています」
読者大賞
社会的、文化的にゴルフの認知度を高め、ゴルファーに多くの感銘を与えた人物に贈られる賞
イ・ボミ
国内女子ツアーにおいて2度の賞金女王を獲得するという輝かしい戦績もさることながら、そのパーソナリティと笑顔が国境を超えて多くのファンを魅了し、現在の女子プロ人気の礎を築いたことにより、ゴルフ界へ大きく貢献した。
●受賞者の声●
「プロゴルファー、イ・ボミは私と日本の皆様が一緒に作り上げました。人間イ・ボミは皆様と作り上げたプロゴルファー、イ・ボミをこの先ずっと忘れません」
クラブ・オブ・ザ・イヤー
多くのゴルファーに愛され、ゴルフの楽しみを提供した話題のクラブに贈られる賞。今回から有識者による投票、量販店の売り上げ、日米男女ツアーでの優勝回数を考慮し、ドライバー部門、アイアン部門で各3本の「クラブ・オブ・ザ・イヤー」を選出。そのうちの1本に「クラブ・オブ・ザ・イヤー大賞」が贈られる
ドライバー部門
<大賞>
キャロウェイ「パラダイム♦♦♦」
日米男女ツアーで計20勝という圧倒的な結果を残し、さらには限定モデルにもかかわらず、量販店での売り上げでもランクイン。ヘッドのボディ全周にカーボンを採用した「360度カーボンシャーシ」という
ピンゴルフ「G430 LST」
昨年の蟬川泰果の95年ぶりの日本オープンアマチュア優勝をサポートし、2023年は日米合わせてツアー13勝。直進性の高さとミスヒットへの寛容性といった特徴はそのままに、球の高さとつかまりを抑え、ボールをコントロールしやすい仕様に。
ピンゴルフ「G430 MAX」
量販店の売り上げトップを独占。「MAX」の名の通り、慣性モーメントの最大化を開発コンセプトにしているだけあり、オフセンターヒットに強く、寛容性が高い。ヘッド自体の安定感が抜群で、球のバラつきが減るので、結果として平均飛距離が伸びる。
アイアン部門
<大賞>
ダンロップ「スリクソン ZX5 MkⅡ」
顔よし、飛びよし、操作性よし。大手量販店の売り上げトップ10を“やさしい”アイアンがほぼ占めるなか、アスリートモデルとしては異例の上位にランクイン。国内男女ツアーで今季14勝と圧倒的な強さを見せ、とくに女子プロから絶大な支持を得ている。
プロギア「02」
2023年は大型ヘッドのドライバーに順応したスウィングに合う「アスリートアイアン」が各社からリリースされたが、そのなかでも、求められる性能にしっかりと向き合った、完成度の高いモデル。「やさしい」、「飛ぶ」、「顔もいい」と三拍子揃っている。
タイトリスト「T200」
ロフトがやや立っていて飛距離が出るだけでなく、ボールが上がりやすく高さで止められる。オフセンターヒットにも強く、多くのプロがロングアイアンとしてセッティングに組み込んでいる。8月末発売にもかかわらず、すでに量販店の売り上げ上位にランクイン。
特別賞
オデッセイ「リミテッド エディション ジェイルバード 380」
オリジナルは2014年発売だが、昨年のZOZOチャンピオンシップでキーガン・ブラッドリーが使用して優勝。その後、リッキー・ファウラー、全米オープンではウィンダム・クラークが優勝。2023年に数量限定で発売され即刻完売。打ち方を変えずに、通常のストロークの延長で使える「中尺パター」というカテゴリーを再び切り開いた。
ジュニア大賞
将来のゴルフ界を担う若い人材を称え、さらに大きな飛躍を期待し贈られる賞
東京都練馬区立石神井中学3年
戸髙玲奈さん
2023年のゴルフダイジェストジャパン ジュニアカップ12-14歳の部女子で優勝し、スタンレーレディスホンダゴルフトーナメントの本選出場権を獲得。中学生として初めて本選の予選を通過し、最終日までプレー。ベストアマチュア賞を獲得した。
●受賞者の声●
「このような素晴らしい賞を頂くのは初めてなので本当にうれしいです。この賞にふさわしいゴルファーになれるように頑張ります。中学生の間にプロのトーナメントに出るということを目標に練習してきました。予選2日目にパー5でイーグルパットを決めた時のギャラリーの大きな歓声が忘れられません。来年は高校生になりますが、今まで以上に練習やトレーニングに力を入れ、高身長を生かしたダイナミックなプレースタイルでレギュラーツアーでトップ10を目標に頑張ります」