【寄せワンが増えるアプローチ②】浅地洋佑プロと池村寛世プロが実践する一番やさしい50・70ヤード!
フルショットできないコントロールが必要な50ヤード前後のアプローチ。アマチュアが最も失敗しやすい距離のコツを浅地プロ、池村プロに聞いた。
50Yは球を高く上げようとしない。上げるほど距離を合わせにくい
浅地 多くのアマチュアの人は、必要以上にボールを高く上げようとしすぎですよね。50ヤードであれば、基本的にボクは出球を低く抑えて打ちます。ピンよりもほんの少し高く上がるぐらいですよ。
GD ホントですね。かなり低いですね。
浅地 高く上げれば上げるほど、距離感を合わせるのが難しくなるからです。野球のキャッチボールもそうでしょ。
浅地 低めに出してランを使えば、キャリーで50ヤードを打つ必要がないから、振り幅もコンパクトになって、インパクトも安定しますよ。
【低く打つポイント①】右手の角度をキープして体の回転で振る
浅地 ボールを高く上げずに低く抑えるには、ハンドファーストでロフトを立ててインパクトします。右手首の角度をキープしたまま、右手のひらでボールを押し込むだけ。フォローでフェースは自然に帰ります。
【低く打つポイント②】ボール位置は右足の親指前
浅地 ボールは右足つま先前ぐらいに置き、フェースは開かずにスクェアに構えます。キャリーは30~35ヤードぐらいなので、スタンス幅は狭めでOK。スタンスが広いと振り幅が大きくなって、インパクトでゆるみやすいので注意してくださいね。
池村流の50Yはスピンで止める
【スピンで打つポイント①】30Yの打ち方で振り幅が少し大きくなるだけ
池村 ボクはスピンで止めたいタイプなので、“トントン、ピタッ”のイメージ。打ち方は30ヤードでキュッと止めるときとほぼ同じで振り幅が少し大きくなるだけ。ヘッドを低く押し込んで、ボールをフェースに長く乗せます。
【スピンで打つポイント②】ボール位置は左足かかと
池村 フェースを開いて構え、ややカット軌道で打ちます。スタンス幅を狭くして、ほんの少しオープン。コンパクトに、ダウンブローで振り抜きます。
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70Yも低く抑える意識で。ミスの大半「すくい打ち」が防げる
池村 距離感を出そうとすれば、低く抑えるイメージです。プロは自然とそうなります。ウェッジは球を高く上げなきゃと勘違いしているアマチュアの人が多いんです。
GD 球を上げようとするので、すくい打つスウィングになるということですか。
池村 70ヤードであれば、だいたいマンションの3階の窓の高さが最高到達点です。ボールの真下に上からヘッドを入れていくイメージで打てば、すくい打ちの悪い動きが防げて、スピンで止まる球が打てますよ。
【打ち方①】ボールの真下にヘッドを叩き込む
池村 手前をダフったり、高く上がりすぎてショートしやすい人は、すくい打ちになっている証拠です。ボールの先からターフを取るイメージで、ボールの真下へソールを叩き込みます。ただし、手で入れようとしないで体の回転で振ります。
【打ち方②】ボール位置はやや左足寄り
池村 ボール位置はスタンスの真ん中か、ほんの少し左になります。スピンで止めたいので、フェースを開いて構えます。コンパクトにスウィングして、フィニッシュは手元を低く抑えます。
池村プロの70ヤードショット
浅地プロの70Y。2階の高さの弾道でピッチ&ラン
【浅地プロの場合①】フィニッシュは小さく低く
浅地 ピンが奥なら、70ヤードでもランを使って寄せられます。高さはマンションの2階ぐらいに抑えます。体の回転で振って、フィニッシュを小さくします。小さなフィニッシュができない人は手で打っている証拠ですよ。
【浅地プロの場合②】ボールを真ん中にセット
浅地 ボールはスタンスの真ん中にセットします。ランを使いたいのでフェースはスクェア、スタンスは狭め。フェースを開いて打つのが苦手な人におすすめですよ。
TEXT/Toshiyuki Funayama
PHOTO/Yasuo Masuda、Norio Tsuburaoka
週刊GD2019年9月17日号より
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