【只今コージ中!】Vol.117 これぞプロアスリート向け漢のLX!! レクサス「LX オフロード」
ゴルフ好きの自動車ジャーナリスト・小沢コージがゴルフに最適なクルマを求めて奔走する連載「小沢コージの只今コージ中!」。第117回はレクサス「LX600 オフロード」の実力をチェック!
PHOTO/Takaaki Miura THANKS/加茂ゴルフ倶楽部
独特のセレブ感と上質内装とタフさではメルセデスのGクラスに匹敵するかも? 昨年、そうご紹介したワイルドかつゴージャスな国産本格ラージSUVがありました。レクサスLX600!
硬派クロカンSUVの頂点たる新型トヨタ・ランドクルーザー300と骨格を同じくし、プレミアムブランド、レクサス独自の匠の技とマテリアルで仕立てた強さと豪華さを兼ね備えた4WDです。
両車のために完全新作された軽量高剛性ラダーフレームのGA−Fプラットフォームを使い、サイズはド迫力の全長5m超×全幅約2m。フロントフェースはツタンカーメンの黄金マスクもかくやの迫力。その頂点たるLX600エグゼクティブは国産SUV最高峰の1800万円の価格と3列目を割り切ったゴージャスな4シーター仕様が凄すぎ。ただしちょっとゴルフやアウトドアに持っていくのは憚れる別世界感があったのも事実。
しかしこの日本限定LX600オフロードはちと違います。室内は5人乗りと7人乗りが選べ、タイヤホイールは専用18インチのマットグレー仕上げ。4駆システムもセンターデフロックに加え、前後のデフロックも装備。ただでさえタフなLXがよりタフになっているのです。
それだけじゃなくグリル、バンパー、ドアハンドル、ドアミラーや各種樹脂モール類はすべてワイルドなブラックかマッドグレー。本気の悪路を走るのに相応しいある意味本格ワイルド仕様なのです。
エンジンはもちろんLXに相応しい415psの3.5LV6ツインターボでそれを10速ATを介して4輪タイヤに伝えるので力強さは文句ナシ。足回りも空気ばねと油圧系を一体化したアクティブハイトコントロールサスペンション。本格的な悪路走破性を発揮するだけでなく、オンロードでも十分快適。実際走ってみましたが本格4WDならではのゴツゴツ感こそ多少あれど、すっきりとして奥深いステアリングフィールと静粛性はリアルレクサス。またラゲッジ容量は3列目を倒すと超広大でなんと1109L。もちろんキャディバッグを2段積みで4つ積載できますし、もう2段いけるかも!?
プロがテスト用も含めて大量のバッグを運ぶのもOK。これぞまさに豪華さとタフさを兼ね備えたプロアスリート向けのキングオブSUV。松山選手にはこちらの方が似合っているかもしれません。
(左)3列目シートを格納した状態で、荷室容量は1109L。もちろんキャディバッグ4本はラクラク積載可能/(右上)上下2段になっているセンタースクリーンはインフォテインメント用の上部が12.3インチ、エアコンのセッティングなどに使用する下部は7インチのサイズ/(右下)専用の18インチホイールや、ブラック塗装のグリルなど、見た目から他グレードとは異なる
レクサス
LX600 オフロード
全長×全幅×全高/5100×1990×1885mm
メーカー希望小売価格/1290万円~
週刊ゴルフダイジェスト2023年10月31日号より