【待ってろ、ウエハラ! シーズン3】最終回 大畑vs上原 3度目の対決、ついに決着!
東海大仰星高1年1組のクラスメイトだった大畑大介と上原浩治。ひょんなことから始まった二人のゴルフ対決は3回目。真夏の六甲国際を舞台に繰り広げられてきた一戦がついに完結――!
ILLUST/Koki Hashimoto TEXT/SHOTANOW PHOTO/ARAKISHIN THANKS/六甲国際GC
序盤こそ勝ちを重ね4ホールで3UPとしていた大畑。しかしそこから上原が逆襲を開始。バーディ、パーと続け、6ホール終わって大畑のリードはわずかに「1」。このままライバル上原の勢いにのまれてしまうのか?
上原 調子は戻ってる感じがしないけど、首の皮一枚つながったわ。
大畑 いやいやオレにはその皮が100枚くらいに見えるわ。リードしてる気がしないぞ。
青木 大畑さんらしくない弱気の芽が出てますよ。本気で勝ちたいんですね。
大畑 当たり前やろ。これまで何千球打ってきたと思ってるの!
――迎える7ホール目は軽い左ドッグレッグのパー4。オナーの上原は5Wで手堅くフェアウェイセンターに運ぶ。
大畑 いやらしいな、そんなちっちゃいヘッドでコントロールしてくるなんて。
上原 フェードヒッターなんだから仕方ないやろ。それにしても左ドッグレッグ多くない!? アウェイ感あるわ~。
大畑 そうやって持ち球がドローのオレならちゃんと打てるでしょみたいなプレッシャーやめろ。
青木 考えすぎですよ(笑)。
最後の最後まで持っている男
――上原の“口撃”に圧されたのか大畑のティーショットは左の林方向へ。
大畑 アカン、つかまりすぎてしまった。
上原 あ! 木に当たってフェアウェイまで跳ね返ってきた。
青木 持ってますね~。
――セカンドショットはお互いにバンカーへ。そこからの寄せ勝負となったが、流れに乗った大畑がカップまで5mにつけて、2パットでボギー。一方の上原はバンカーショットを寄せ切れず3パットでダブルボギー。
上原 これで、残り2ホールをオレが取っても引き分けってことか。そっか……仕方ないな、これは。ギブアップ!
青木 おぉ!
大畑 上原の口から「ギブアップ」が出るなんて。頑張ったわ、オレ。
上原 大介の実力、めっちゃ上がっとるもん。完敗や。
青木 やりましたね、初勝利。本当にこれまで対決した全員に勝ててなかったから僕も嬉しいです。
大畑 また余計なことを……。実は青木コーチに教わってるのに勝てないの結構プレッシャーだったわ。でもこんなオレを上達させるなんて、ホンマすごい。
青木 あっ、初めて褒められました。
上原 昨日は雨にやられ、今日は暑さにやられたわ。
青木 上原さんはドームが本拠地でしたもんね。
大畑 それじゃあ、次はアメリカ対決でもいいし、北海道にはアイツもいるし……。
――3度目の対決でついにライバルを破った大畑。次なるステージがあるのか? 謎のワード「北海道」の意味するところは?
<最終成績>
1H PAR4 | 2H PAR3 | 3H PAR5 | 4H PAR4 | 5H PAR5 | 6H PAR4 | 7H PAR4 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
大畑 | 5 | 4 | 5 | 4 | 5 | 5 | 5 |
上原 | 6 | 4 | G | 5 | 4 | 4 | 6 |
令和の武蔵になる
オオハタダイスケ
大畑大介。1975年11月11日生まれ。ラグビー元日本代表、伝説のウイング。大阪の東海大仰星高で上原浩治と同クラス。ベストスコア82。「本気を出せば上原に勝てる」と豪語する強メンタル&フィジカル
迎え撃つは
ウエハラコウジ
上原浩治。1975年4月3日生まれ。読売巨人軍の元エースで、メジャーリーグでも活躍したレジェンド。マウンド上の緊張感を今はコースで味わうのが楽しいという根っからのアスリート気質を持つエンジョイかつ本気ゴルファー。大畑の挑戦に2度とも“勝利”したが……
週刊ゴルフダイジェスト2023年9月12日号より
CS放送のGAORAでは「大畑大介×青木翔 レッツトライゴルフ! ~待ってろウエハラ~」がオンエア中