【今月の“推し男子”】#4 細野勇策「いつかコリンと最終日最終組で戦いたい!」開幕戦で“61”を叩き出した20歳のレフティ
今年の開幕戦“東建ホームメイトカップ”2日目に「61」という驚異的なスコアを出し注目を集めた20歳の細野勇策。日本のプロゴルフ界では数少ないレフティは、心優しくも将来のビジョンを持った若者だった!
PHOTO/Hiroyuki Okazawa
細野 勇策
ほそのゆうさく。もともと野球をやっていたが、6歳のころ父親のすすめでゴルフを始める。高校2年生のときにプロを目指すことを決意。書くのも食べるのも、もちろんゴルフもすべて左利き
●2003年1月9日生まれ ●身長/177センチ ●体重/74キロ ●血液型/O型 ●出身地/山口県 ●趣味/音楽鑑賞、買い物、釣り(笑) ●今季の目標/まずは1勝! ●山口のオススメメシ/瓦そばの「たかせ」
地道な努力を重ねて結果を残したい!
開幕戦では、羽川豊以来のレフティ優勝が期待された細野勇策(結果は5位タイ)。穏やかな表情で話すのが印象的な細野だが、将来のことを聞くとキリッとした顔つきになり、はっきりと答えてくれた。
「僕の憧れはコリン・モリカワ選手です。強いところは当たり前に好きなんですが、ギラギラしていなくて、やさしさが表情から滲み出ているのが僕の憧れポイント。あの雰囲気、好きなんですよね。勝ちたい気持ちはもちろんありますよ! でも焦らず課題をひとつずつクリアして、コツコツと頑張っていけば優勝がついてくると思っています。日本で成績を残したら、将来はPGAツアーで戦いたいです。できれば早く行きたいですね。そこで、コリンと一緒に戦うのが夢。この夢が叶えば最高です」と熱い思いを話してくれた。
そんな彼のストレス解消法はお買い物。20歳らしいなと思ったが、実はそんなこともなく……。
「ストレス発散で買い物に行くんですけど、私服じゃなくてトレーニング用のジャージばっかり買っちゃうんですよね。だから私服はほぼ持っていません。実際あまり遊びに行かないので必要なくて。“遊びに行く!”って決まったときに買いに行く感じです(笑)。だから1回着て終わりとか多いんですよね」
休みの日も基本練習で、ゴルフ三昧だという。コリンと相まみえる日が待ち遠しい。
こんな一面も!
「釣りを趣味にしたい」
昔、先輩に連れられて何度か釣りに行ったという。「海釣りに行きました! 初めて釣りに行ったとき、ほんとうにたくさん魚が釣れて楽しくって……でも実は今年は0回です(笑)。なので、これから趣味にしたいって思ってます!」
遠征中の楽しみは焼肉!
最近の遠征の楽しみのひとつがおいしい焼肉屋さんを探すこと。「センマイが好きで肉を焼かずにそればっかり食べてます。僕が焼肉屋さんを探す基準はセンマイがあること! これは必須事項ですね(笑)」
得意クラブはパター
「一番信頼を持っているクラブはパターですね。もともと下手で練習をしまくったおかげで今では得意になりました。テークバックを真っすぐ引くための練習は、試合前に必ずやってます!」
レフティでよかったことも…
ジュニアのころは練習場や道具でかなり苦労をしたという。「僕よりもお父さんが大変だったみたいです。でも、左利きだったおかげで素敵な縁にも恵まれて。スポンサードしてもらっているロピアの社長さんも左利きなんです。このときばかりは『左利きで良かった~』って思いました(笑)」
細野勇策の1Wスウィング
月刊ゴルフダイジェスト2023年10月号より
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