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【らくトレ】Vol.170 デスクワークで固まった股関節をほぐす

トレーナーの斎藤大介氏がゴルファーにおすすめのトレーニング&ストレッチメニューを紹介する「らくトレ・ゆるスト」。今回は、デスクワークで固くなりがちな股関節をほぐすエクササイズを教えてもらった。

TEXT/Tomohide Yasui PHOTO/Akira Kato MODEL/Mai Inaji(ゴルル)

前回のメニューはこちら


メニューNo.170

お尻の下にボールを置いて股関節をほぐす


現代人の多くはデスクワークが中心ですから、座っている時間が長くなります。人は座っている姿勢のとき、股関節の前側とお腹が縮んでいます。その姿勢で長時間過ごしていると、股関節の付け根が固くなります。股関節が固くなるとスウィングに悪影響を及ぼすので、定期的に伸ばしたほうがいいです。

エクササイズ1はお尻の下にボールを置いて両肩と両手を床につけます。そうすると股関節の前側とお腹が伸びます。ボールがなければ枕や座布団などで代用してください。この姿勢を1分間キープします。エクササイズ1が終わったら、今度は片ひざを交互に抱えます。そうすると股関節の付け根がさらに伸びます。固い人は伸ばしているほうの足が浮いてしまうかもしれませんが、少し浮くくらいなら問題ありません。また、ひざを抱えているほうの股関節に詰まりを感じる人は、ひざを外側に少し逃がしてあげると詰まりが解消されます。


Exercise 1
お尻の下にボールを置いてお腹を伸ばす

お尻の下にボールを置いて両肩と両手を床につけた姿勢でスタート。ボールがなければ枕や座布団などを代用してください。今回はストレッチなので動きはありません。股関節の前側とお腹が伸びていることを感じながらリラックスして1分間キープします。(1分×1セット)

Exercise 2
片ひざを抱えて股関節の付け根を伸ばす

エクササイズ1が終わったら、同じ姿勢で片ひざを交互に抱えます。右ひざを抱えると左股関節の付け根が伸びます。左ひざを抱えると右股関節の付け根が伸びます。おそらく左右差があると思いますので、固いほうを長めにして各30秒を目安にキープします。(30秒×2セット)

ここに効く!
股関節の前側を伸ばすストレッチです。お腹も一緒に伸ばすことができます。座っているときは股関節の前側とお腹が縮むのですが、それと逆の姿勢を作ることで体全体のバランスが整います

どんな効果が?
股関節は下半身主導スウィングの要となる部位です。柔軟性が高まると前傾角度がインパクトまで保てるようになります。スウィング軸をしっかりキープしたスムーズな回転運動が可能になります

斎藤大介

解説/斎藤大介

柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得。16年より米女子ツアー選手のトレーナーを務め、20年から22年まで渋野日向子の専属トレーナーとして活動。インスタ(golf_fit_japan)でも情報発信中

週刊ゴルフダイジェスト2023年8月1日号より