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あのモリナリがスタートホールでまさかのチョロ! 動画に思わぬ「いいね」の嵐

18年の全英オープンを制したメジャーチャンピオン、フランチェスコ・モリナリがSNSでバズっている。

AT&Tペブルビーチプロアマの第3ラウンド。朝もや煙る海沿いのコースのスターティングホール(1番)。モリナリが放ったティーショットはまさかのチョロ。ショットトレーサー(弾道を色付きで表示)が示した打球は地を這い、わずか70Y先で止まった。

気まずい雰囲気が漂ったが同伴プレーヤーは何事もなかったようにチョロをスルー。しかしPGAツアーがその瞬間の動画をアップすると、ファンの間で大反響が巻き起こった。



たちまち動画再生回数は200万回を突破。「共感できるー」「まさかメジャーチャンピオンもこんなミスをするんですね? 親近感が湧いた」「自分だけじゃないと思って気が楽になった」などなど、意外にも微笑ましい(?)ミスを大歓迎。コメント覧には心温まる書き込みが並んだ。

アマチュアが朝イチのティーショットで緊張するのは当たり前。だがプロ、ましてメジャーチャンピオンならチョロなどあり得ないと思いがち。だが実際は久しぶりの試合に「ちゃんと当たるかわからない」と緊張するプロも多い。

ちなみにチョロはしてもそのホールはボギーで収めたモリナリ。とはいえ成績は振るわず59位で4日間を終了した。本人のコメントはないが、ここのところ名前を聞かないと思ったらこんなところで話題になるとは。

かなり前だが、記者は三井住友VISA太平洋マスターズに来日した全米プロチャンピオンのウェイン・グレディが太平洋C御殿場Cで行われた試合中、林のなかからのセカンドショットを空振りしたシーンを目撃したことがある。

クラブを握った6歳のころから生涯「一度も空振りしたことがない」浅地洋佑のようなゴルファーは珍しいのだ。

プロだって人間だもの(写真は2019年全米オープン。PHOTO/Hiroaki Arihara)

週刊ゴルフダイジェスト2021年3月9日号より