ソフトな打感で飛距離も出る! テーラーメイド「ツアーレスポンス」「ソフトレスポンス」はツアー系に負けない高性能ボールだった【ギアプロ】
テーラーメイドにはツアー系のTP5シリーズ以外にも、魅力的なボールがラインナップされている。その代表が、打感がソフトなのにガッツリ飛ぶ、「ツアーレスポンス」と「ソフトレスポンス」の2モデルだ。この2つのボールの実力を探っていった。
PHOTO/Akira Kato、Tomoya Nomura THANKS/GOLF PLACE
試打・解説/田口 卓
PGAティーチングプロA級。ジュニアから女性、シニア、アスリートまで幅広くレッスン。ゴルフはギアで上手くなれると、クラブを上手く使うための動きをサポート
クラブとボールの組み合わせが大切
「クラブにはこだわっているのに、ボールはブランドや価格で選んでいる人が多いと思います」と数多くのアマチュアを見てきた田口プロ。
「ドライバーとボールの組み合わせで飛距離や弾道も変わってくるので、ボール選びはとても重要なんです。例えばコースでボールをなくしがちなアマチュアにとっては、機能も満点で価格も抑えめなこの2モデルはとてもオススメ。『ツアーレスポンス』はツアーボールと同じディンプルでカバーもウレタン。飛距離も出てショートゲームでもツアーボールと遜色ない。『ソフトレスポンス』はしっかりしたカバーですが軟らかく作られていて、ティーショットでは無駄なスピンを減らして飛距離が出ます。ヘッドだけでは、そこまでスピンを減らすことはできないのですが、ボールと組み合わせることで劇的な変化が表れるんです」
「ツアー系」の実力は? こちらもチェック!
- ローリー・マキロイ、コリン・モリカワ、リッキー・ファウラー、そして世界ランク2位のネリー・コルダが選んだボール、テーラーメイドのTP5シリーズのユーザーがじわじわ増えている。誕生から7年、3代目となる新TP5と新TP5xの実力を追った。 PHOTO/Tomoya Nomura THANKS/千葉銀座カントリークラブ 2017年に初代TP5シリーズが誕生してから……
ツアーレスポンス
TP5/TP5xと同じディンプル形状
ローリー・マキロイ、コリン・モリカワら、世界のトップが使用するTP5/TP5xシリーズに搭載された「ツアーフライトディンプルパターン」を採用。インパクト直後から空気抵抗を低減し、最高到達点がより遠くへと伸び、最高到達点からの落下時には揚力を増加させることでキャリーが伸びる。
キャストウレタンカバー
3ピース構造で外側のカバーにはソフトなキャストウレタン素材を使用。グリーン周りで高いスピン性能を発揮し、打感もソフト。分子の架橋結合によりキズに強く耐久性が高い。
「ツアーレスポンス」をステルス4モデルで打ち比べ
ステルス2 プラス | ステルス2 | ステルス2 HD | ステルス グローレ | |
---|---|---|---|---|
飛距離 | 260.2Y | 263.7Y | 261.4Y | 261.9Y |
キャリー | 245.3Y | 249.7Y | 251.8Y | 252.6Y |
初速 | 66.1m/s | 66.5m/s | 66.7m/s | 66.3m/s |
打ち出し角 | 12.7度 | 12.9度 | 13.8度 | 13.2度 |
高さ | 33.6Y | 37.4Y | 39.3Y | 42.1Y |
スピン量 | 2700rpm | 2949rpm | 3022rpm | 3422rpm |
ステルス2 プラス × ツアーレスポンス
「やや低めの中弾道で強い球。スピンと高さが抑えられるので、球が吹き上がる人や、スピンが多くて曲がりやすい人などはこの組み合わせがベスト」
ステルス2 × ツアーレスポンス
「軟らかいけど弾くような打感で、程よい高弾道。曲がりも少なく、安定した球が出ます。多くの人に合いそうな組み合わせですね」
ステルス2 HD × ツアーレスポンス
「『ステルス2』よりもボールのつかまりがよく、打ち出しも高くて、より高弾道。キャリーが出るので、球が上がりにくい人にオススメです」
ステルス グローレ × ツアーレスポンス
「スピンが入って、とにかく球が上がりやすい。つかまりもいいので、ボールが上がらない人、球がつかまえられない人は絶対に試してみるべき」
「ツアーレスポンス」にはストライプバージョンも!
ツアーレスポンス
ストライプ
視認性の高い新ビジュアルテクノロジー「NEW 360°クリアパスアライメント」を搭載。目標を正確に定めるためのガイドラインとしてだけでなく、ストロークしたあとに2本のラインが浮き上がるため、ボールの回転を確認することができる
ソフトレスポンス
独自のディンプルパターン
独自の「エクステンディッドフライトディンプルパターン」は、空気抵抗を減らし、落下時の揚力を最適化することで滞空時間が長くなり、飛距離がアップ。HSの遅い女性ゴルファーにもピッタリ
新50コンプレッション設計
新開発のソフトコアと、より軟らかくなったアイオノマーカバーにより、テーラーメイドで最もソフトに。ボール全体の軟らかさが感じられ、2層目に新素材を加え反発性能が増したマントルを追加したことで、ボールの反発性能が高まり初速がアップ
「ソフトレスポンス」をステルス4モデルで打ち比べ
ステルス2 プラス | ステルス2 | ステルス2 HD | ステルス グローレ | |
---|---|---|---|---|
飛距離 | 265.6Y | 264.3Y | 263.1Y | 257.3Y |
キャリー | 252.0Y | 246.1Y | 248.7Y | 245.8Y |
初速 | 66.9m/s | 66.1m/s | 65.8m/s | 65.4m/s |
打ち出し角 | 13.8度 | 14.5度 | 17.3度 | 14.9度 |
高さ | 31.3Y | 36.7Y | 38.6Y | 40.4Y |
スピン量 | 2114rpm | 2172rpm | 2640rpm | 3013rpm |
ステルス2 プラス × ソフトレスポンス
「中弾道のライナー系の強いボールで、とにかく飛びます。スピンが多くて悩んでる人、ボールをつかまえられる人で、飛距離を求めるのならこれ」
ステルス2 × ソフトレスポンス
「『ツアーレスポンス』より明らかにスピンが少なく強い球。トータルで飛距離が出て、風にも強いので、コースや天候に応じて使い分けるのもいい」
ステルス2 HD × ソフトレスポンス
「『ステルス2』よりスピン量が程よく、キャリーも出ます。打感もとてもソフト。ボールが上がりにくいスライサーにはもってこいの組み合わせです」
ステルス グローレ × ソフトレスポンス
「やさしいクラブを使いたいけどスピンが増えて困っている人はこれ。球が上がりやすく、それでいてスピンも程よく抑えられる相性のいい組み合わせ」
週刊ゴルフダイジェスト2023年4月18日号より