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【ギア選びのウソホント】Vol.120「ディンプルは形状・数だけでなく“深さ”も重要」

「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!

前回のお話はこちら

さて、前回に引き続き、ディンプルのお話をしたいと思います。

ボール表面に凹凸(ディンプル)があるからこそ、揚力が生まれボールは遠くに飛ぶのですが、それは卓球のボールを思い切り投げてもそこまで飛距離が出ないことをイメージしてもらえればわかりやすいと思います。

そして、前回お話ししたように、コアによって最適なディンプルは違うのです。そのディンプルというのは、形状や個数だけではありません。実は深さによっても飛びは大きく変わります。

前回と同じメーカー担当者から聞いた話によると、ディンプル形状はまったく同じで、ボールの左半分を普通の深さ、右半分を1/1000インチ(0.00127ミリなので肉眼ではまったくわからないレベルです)浅いディンプルに加工したボールを打つと、右に大きく曲がるという結果が出たといいます。

大きくというと漠然としていますが、隣のホールに到達するほどと言っていたので、目標から20ヤード以上は曲がっているでしょう。

このことからもディンプルの重要性がおわかりいただけると思いますし、ボールに傷がついたら交換しようというのもうなずけるのではないでしょうか。

堀越良和

ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」

週刊ゴルフダイジェスト2023年1月24日号より