【幸服論】Vol.54 暖かくて動きやすい! 冬ゴルフにオススメな「ダンボールニットパンツ」とは?
脚がこわばる季節になり、パンツも冬用を引っ張り出す季節になった。今季森岡さんのオススメは“ダンボールニット”だという
PHOTO/Kosuke Mori
●今月のテーマ●
寒い日に重宝する暖パン選び
暖かくて動きやすい新素材に注目
――冬用のパンツはウールが定番ですが、近頃は中綿入りも人気だったりして。森岡さんが注目しているものはありますか?
森岡 “ダンボールニット”と言われる生地を使ったパンツですね。ジャージーのような、スウェットのような、でも少し違う……。スポンジのようなモチッとした弾力がある生地感が特徴です。ストレッチが利いて動きやすく、暖かさもあるので冬は重宝するはずです。
――ドローコードやリブ仕上げの裾など、スポーツカジュアルな雰囲気がありますね。
森岡 そうです。なので、モックネックやフーデッドパーカなど、今どきのトップスとも好相性。個人的にはシワになりにくいという点も嬉しい魅力です。
――というと、やはりカジュアルな着こなしがオススメでしょうか?
森岡 そうですね。けれど、下の着こなしのように異素材ブルゾンと合わせればアスリートライクになりますし、けっこう着こなしの幅は広いと思います。
――なるほど。そんなダンボールニットのパンツを選ぶうえで注意する部分はありますか?
森岡 まずはベルトループです。冬限定と割り切れば問題ありませんが、春先まではくのであればタックインの場面も増えるはず。ベルトループが必須になってきます。ゴルフブランドならば大抵は付いていますが、街着ブランドを選ぶ際は注意が必要です。それと丈。スラックスと違い、裾上げが簡単にはできないので、アイテムを選ぶ際は必ず試着することをオススメします。
――丈はやっぱり短めですか?
森岡 そうですね。裾がくるぶし下に少しかかるぐらいが軽やかな印象を与えてくれます。
ダンボールニットはゴルファーの定番パンツになる!?
ダンボールニットとは?
2枚の生地を中糸で繋いだ構造がダンボールに似ていることからそう言われている。生地と生地の間に隙間ができ、保温効果がある
ダンボールニットはココがいい
【1】中空構造になっていて保温効果がある
【2】シワになりにくく手入れが簡単
【3】ストレッチがかなり利いている
センタークリース入りで品がいい
ベルトループや縫い付けのセンタークリースの効果で上品な雰囲気を感じさせるパンツだ。
1万9800円/セントアンドリュース
着こなしの幅が広いのも魅力
ナイロン地のトップスと合わせてスポーティに
パンツ2万900円/ロサーセン、ブルゾン2万6400円、キャップ4730円/ともにタイトリスト、シャツ9900円、グローブ1760円、シューズ1万7600円/すべてフットジョイ
ニットと合わせたカジュアルコーデにもマッチ
パンツ1万4300円/ニューバランス、セーター1万8700円/ロサーセン、インナー2万7500円、シューズ4万9500円/ともにヒールクリーク、キャップ3520円、グローブ1870円/ともにタイトリスト
立体裁断でとにかく動きやすい一本
少し厚手の生地感なので真冬の朝プレーでも快適。厚手でもストレッチ性が高いので動きやすいのが◎
2万8600円/エルグワン
美脚に見えるシルエットにこだわったパンツ
腰回りがゴム仕立てなので昼食を食べてもお腹周りはストレスフリー。裾周りはかなり細め
1万5000円/ピーダブリュサーキュラス
薄手で軽やかにはけるジョガー風
生地はやや薄い分、驚くほど軽くて動きやすい一本。こちらも腰回りはゴム仕立て
1万3200円/ザ・ワープ バイ エネーレ
<問い合わせ先>
ニューバランス(ニューバランス ゴルフ事業部 03-5771-9085)/ロサーセン、ヒールクリーク(グリップインターナショナル 03-6408-8686)/タイトリスト、フットジョイ(アクシネット ジャパン インク 0120-935-325)/セントアンドリュース(03-6748-0705)/ザ・ワープ バイ エネーレ(FDR カスタマーサービス、0120-000-813)/エルグワン(トウキョウアスレチックユナイテッド 03-5790-9866)/ピーダブリュサーキュラス(オンワード樫山 お客様相談室 03-5476-5811)
解説/森岡 弘(スタイリスト)
ファッション誌の編集からスタイリストに転身。芸能人やアスリートなどの多くの衣装を手がける
月刊ゴルフダイジェスト2023年2月号より