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【週刊GD12/7号特別動画】上田桃子の軌道修正ドリル

ボールの先に目印を置いて打つ

ボールの先のターゲットライン上に目印を置いて打つドリル。インに振り抜きつつ、狙った方向に打ち出す感覚を染み込ませる

斜めに立てかけた棒に当たらないように振る

竹に当たらないように振ることで、イントゥインに振り抜く感覚を養う。このドリルはなかなかマネできないが、スウィングのイメージを参考にしよう

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  • PHOTO/Hiroaki Arihara THANKS/鎌ヶ谷CC 先日、パナソニックオープンレディースで2年ぶりの優勝を果たした上田桃子をはじめ、多くのプロを輩出している「チーム辻村」。そこでは果たしてどんな教えが行われているのか。第一弾は、上田桃子が取り組んできた練習法を取り上げる。 解説/辻村明志つじむらはるゆき。1975年、福岡県生まれ。日本大学出身。現在、上田桃子をはじめ、小祝さくら、永井花奈、吉田優利、松森彩夏、山村彩恵などの指導に当たる ●【桃子の取り組み1】土台作り 足指で地面をつかみ下半身で打つ! GD いま指導に当たっている上田桃子選手をはじめ、小祝さくら選手など数多くの選手がツアーで活躍していますが、何か特別なことをしているのですか。辻村 いやいや、そんな特別なことはしてないですよ(笑)。もちろん、しっかりと指導はしていますけどね。GD 今回は、上田桃子選手と取り組んできたことを伺いたいと思いますが、どんなことをやってきたのですか。辻村 桃子は14年から見ています。たくさんありすぎてわかりませんが、まず大切なこととして“下半身で狙う”ということを指導してきました。GD 下半身で狙う?辻村 スウィングの土台となる下半身がフラついたら狙ったところへ打てるはずはありませんよね。それを表現するために“下半身で狙う”と言っています。そこで重要なのが、足の指で地面をつかむということ。桃子はスウィング中に上体が起き上がりやすかったのですが、地面をつかむことを意識するようになって、ミスショットが格段に減ってきました。 Point足の指でしっかりと地面をつかむ インパクトで上体が浮き上がる傾向にあった上田桃子。アドレスから足の指で地面をつかむことを意識し、スウィング中も常に踏ん張るようにしたところ、球筋が安定してきたという 上田桃子も着用する5本指ソックス。より地面をつかむ感覚を得やすいという Drill 1中腰で体を水平回転 中腰になって腰が地面と水平に回転していることを意識しながら振ることで、下半身の粘りと腹筋など体幹を使ったスウィングが身につく Drill 2クラブで重いモノを押す クラブで重いモノを押してみると、下半身がフラついたら強く押せないことがわかる。これも下半身の重要性を体感するため行ったことのひとつ ●【桃子の取り組み2】“軌道”修正 ヘッドカバー落としで体の近くを通す GD 基本となる下半身強化の次に取り組んだのはどんなことですか。辻村 桃子は当初、ヘッドがややアウトサイドから入ってきて、鋭角に下りてくる傾向がありました。それを直すために、手元を体の近いところから下ろして振り抜くドリルを時間をかけてやってきました。GD 具体的には?辻村 ヘッドカバーを持って、ダウンスウィングで目線の下に落とす練習です。これをすることで、手元が下りてくる位置が自然と体の近くになります。このとき、右腰や右ひざがボール方向へ出ないようにするのもポイント。体の近くから振り下ろせると、ヘッドの入射角が緩やかになり、インパクトゾーンが長くなってボールを押し込むことができます。これにより、飛距離も方向性も格段に向上しましたね。 Drill 1ヘッドカバーを真下に投げる 体の内側からクラブを振り下ろす感覚を養うために、ヘッドカバーをハーフウェイダウン(右腰)のあたりで地面に投げ落とす。これにより、右肩のかぶりなども解消される Drill 2右サイドの形をキープして反復素振り 右腕を中心とした右サイドの形をキープしたまま、インパクトまで振り下ろす動きを繰り返す。ヘッドの入射角を緩やかにして長いインパクトゾーンを手に入れるのが目的。ボールの曲がり幅が減る効果がある Pointフィニッシュで両内ももをピタッと閉める フォローからフィニッシュにかけて、両足の内ももがピタリとくっ付いて閉まるように意識する。右ひざが前に出ると、左腰が引けてヘッド軌道がブレやすくなる ●【桃子の取り組み3】体の使い方 背中の大きな筋肉を使う GD 体の内側からクラブを振り下ろせるようになったこと以外にも、スウィングの変化はありますか。辻村 背中の筋肉=広背筋を使ってスウィングするように意識して練習していました。大きな筋肉を使ってフィニッシュまで振り切れれば、振り遅れはなくなるし、手先でフェースを返すような小細工もなくなります。桃子の球筋は、フックからぼぼストレートのドローへと劇的に変わりましたね。GD 広背筋を意識するだけでそんなに変わるものなんですか。辻村 桃子に限らず、チームのみんなで連続素振りをしていますが、広背筋を使って振れないとフィニッシュまで振り切れないですし、腕が疲れて振れません。広背筋を意識するようになってから、インパクトゾーンが長くなり、飛んで曲がらないスウィングを体得できました。 Point広背筋を意識して振り切る テークバックでは左の広背筋を意識右側の広背筋を使って一気に振り切る背中の大きな筋肉(広背筋)を意識してスウィングすることで、手先で小細工することなく振り切れる。曲がり幅が減り、球がフックからストレートドローに変わったという Drill左足甲をグリップエンドで押さえたままシャドースウィング グリップエンドを左足の母趾球の上に置いてシャドースウィング。これにより、左ひざにゆとりをもたせながら、上体を伸び上がらせずに広背筋を使って振り抜く感覚を養うことができる インパクトで左ひざにゆとりがないと、上体が起き上がり振り遅れのミスにつながると辻村コーチ。インパクトで左ひざを伸ばすという理論もあるが、左ひざにはある程度ゆとりがあったほうがいいというのが辻村流 ●【桃子の取り組み4】アプローチ 盛り土打ちで距離感アップ GD ショートゲームでも何か取り組んだことはありますか?辻村 以前の桃子は、体を左右に揺さぶって、ボールを上から突くように打っていました。そのため、距離感が合う日と合わない日の差がかなりありました。そこで、ラグビーのように土を盛って、そこにボールを置いて打つ練習を始めたのです。ヘッドの入射角が緩やかになり、フェースにボールが乗る時間が長くなったので、距離感が格段に合ってきましたね。アプローチの向上で、最後まで粘れるゴルフができるようになり、それが成績につながっていると思います。 Drill盛り土の上に置いたボールを打つ 上から打ち込むと、少しでも手前に入るとダルマ落としになるのでミスが分かりやすい。この練習をすることで、ゆるやかな入射角でコンタクトする動きが身につき、距離感が良くなったという Point振り子のイメージでヘッドを等速に動かす ヘッドが振り子のように等速で動くイメージをするようになってから、出球のスピードや球の高さ、バックスピン量が計算できるようになり、リカバリー率が向上したという 週刊ゴルフダイジェスト2021年6月22日号より
  • TEXT/Hikaru Togawa PHOTO/Hiroyuki Okazawa 自身の道具へのこだわりを、プロ自らが語る連載「マイクラブ マイギアを語ろう」。今回は、強風下のパナソニックオープンでプレーオフを制し、16勝目を挙げた上田桃子。新アイアンの投入が功を奏したというが……。 上田桃子うえだももこ。1986年6月15日生まれ。熊本県出身。日米合わせて16勝を挙げている女子ツアーを代表する選手。年齢を重ねても衰えることのない、確かな技術でツアーをけん引。5月1日からオンラインサロンを開設 フェースにくっつく時間が大事 今年、上田桃子は久しぶりにドライバーを替えた。「最近のドライバーは、飛ぶんですけど、球のつかまりが弱いと感じる。ドローヒッターの私でも、つかまえにいくと手の動きが入る。だから、自然につかまるものがいい」だが、新しい『エピック スピード』は最初からつかまって、球が上がったという。「球が“潰せる!”感じでした。つかまるんだけど、左に行かない。矛盾しているようですけど、理想的です」打感へのこだわりは人一倍強い。好みは、上田の表現をそのまま使うなら“球を支配している時間が長いもの”だという。「要はくっついている感覚が出るもの。球離れが早いと操作性がイマイチだと思う」さらに、クラブを替える際に重視するのが“打点”だ。「いい打点で打てそうに見える形状が好きだし、大事。イメージ通りのスピンが入った弾道が打てる、思い通りの球筋を作れるものが、私にとってやさしいクラブですね」 ドライバー自然につかまる! 一瞬でいけると思いました キャロウェイ「エピック スピード」(プロト)市販品と異なり、ウェートビスが前後2カ所あるプロトタイプ。「球を潰せる、コントロールできるのがいい」。ほぼプロ入りから使い続けている『ツアーAD PT』。一時期、他のシャフトを試しても、結局このモデルに戻るという フェアウェイウッドこの2本の安心感は他では得られない キャロウェイ「X HOT プロ」「すごくシャローなヘッドなので、“いい打点”で打ちやすい。上げにいかなくても上がってくれる安心感が大きいです」 ユーティリティ高さがほしいときに活躍 タイトリスト「816 H1」「UT にはラクに球が上がること、ライを選ばず振り抜けることを求めている。今は4番だけ入れています」 ウェッジ思った通りのスピンが入ってほしい キャロウェイ「X フォージド」(50度、54度)、「ジョーズフォージド ツアーバージョン」(60度)「グリーン周りのスピンが適度に、イメージ通りにかかるものを選ぶ。開いて使うのでヒール側の削りも大事」 「この60度は(石川)遼くんから、ボクが替えられたから桃子さんも替えられる、って言われた(笑)。本当にいい」 パター振り遅れないから真っすぐ転がる オデッセイ「ホワイトライズ iX ♯1SH」「元々、ピン型ヘッドが好き。シャフトを硬めの『ストロークラボ』に替えたら、振った通りに球が出ていくようになった気がします」 「“楽に上がって操れる”私の思いに応えてくれる1本でした」 5月のパナソニックオープンレディース最終日。強風でスコアを崩す選手が多いなか、1ボギーでまとめた上田はプレーオフに進出。プレーオフは182ヤードの9番パー3の繰り返しだったが、上田は強風対策で投入した『APEX DCB』の5番アイアンで、ことごとくパーをセーブ。2年ぶりのツアー16勝目を飾った。「ここ3~4年、5番アイアンは打てないなぁ、と感じていたんですけど、この『DCB』は全然違いました。5番アイアンのいいところは球を制御しやすくて、風の強い日にも多用できること。最近、トーナメントは距離が伸びていて、グリーンで止めることが難しくなってきている。だけど、それができるアイアンに進化しています。UTはミスが出にくいという意味では簡単ですが、そういうクラブは球が曲げられない。なので、球を操るという観点で考えると5番アイアンがいい。風の日でも球を操りたい。だから、周りのプロは5番を抜いている人も多いけど、私は抜きません」 5番アイアン打った感じはやさしすぎない キャロウェイ「APEX DCB」「高く上がってくれるし、スピンも入る。打感もソフト。UTより曲げられる操作性があるのがいいですね」 6番アイアン~PW2Yを打ち分けられることが条件です キャロウェイ「APEX」「ソールは大事な部分。けっこう好みに削ってもらっている。薄すぎると難しいし、広すぎると邪魔になるので」 「ドライバーを替えたことに驚かれました(笑)」 最新ギアを試しても、愛用モデルを上回る点が見えないと替えないのが上田流。それを知るスタッフや後輩たちは、今回のドライバーチェンジにかなり驚いたという 上田桃子の14本1W キャロウェイ エピック スピード(プロト)(10.5度)/ツアーAD PT-6・SR/250Y3W キャロウェイ X ホットプロ(2013 モデル)(15度)/ツアーAD PT-6・SR/220Y5W キャロウェイ X ホットプロ(2013 モデル)(19度)/ツアーAD PT-6・SR/210Y4UT タイトリスト 816 H1(23度)/ツアーAD U・SR/180Y5I キャロウェイ APEX DCB(23度)/DG 95・S200/175Y6I キャロウェイ APEX(2016年モデル)(27度)/NS プロ 950GH・SR/160Y7I キャロウェイ APEX(2016年モデル)(31度)/NS プロ 950GH・SR/150Y8I キャロウェイ APEX(2016年モデル)(35度)/NS プロ 950GH・SR/140Y9I キャロウェイ APEX(2016年モデル)(40度)/NS プロ 950GH・SR/130YPW キャロウェイ APEX(2016年モデル)(45度)/NS プロ 950GH・SR/120YGW キャロウェイ X フォージド(50度)/NS プロ 950GH・SR/105YAW キャロウェイ X フォージド(54度)/NS プロ 950GH・SR/90YSW キャロウェイ ジョーズ フォージド(60度)/DG 95・S200/75YPT オデッセイ ホワイトライズiX ♯1SHBALL キャロウェイ クロムソフトX※スペックはすべて編集部調べ 月刊ゴルフダイジェスト2021年7月号より