欧州&日本の共催大会が4月に開催! 今後は欧州経由でのPGAツアー参戦が主流になる?
コロナ禍で延期となり続けていたJGTOとDPワールドツアー(欧州ツアー)の初共催大会「ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!」の開催がいよいよ決定した。
12月6日に行われた会見では、同大会が23年の4月20~23日に茨城県のPGM石岡GCで開催されることが発表された。
欧州ツアー83人、日本ツアー41人、招待選手8人の計132人が賞金総額200万ドル(約2億7300万円)を懸け争うことになり、獲得賞金は日本、欧州両ツアーのランキングに加算され、さらに優勝者には両ツアーの2年シードを付与される。
さらにタイトルスポンサーを務めるISPSの半田晴久会長の会見では、「LIVからも『女子の試合をやりたい』とラブコールが届いている」と、LIVゴルフが”女子版”のスポンサーを探していることや、半田会長がLIVゴルフを運営するサウジの政府系ファンドの代表者と面識があることを明かした。
折しも5日にはJGTOの賞金ランキング上位3名がDPワールドツアーの出場権を獲得することになったことが発表されたばかり。これにより22年の上位3名(比嘉一貴、星野陸也、岩﨑亜久竜)は23年1月にUAEで開催される「ヒーローカップ」から出場が可能となる。
すでに欧州ツアーのポイントランク上位10人はPGAツアーへの出場権を獲得できることになっているが、ここへきて日本から欧州を経て米ツアーに進む道筋もできたというわけだ。
これら一連の動きによって3団体の提携関係が強化されることとなったが、先述したISPSとLIVゴルフの関係に加え、5日にはPGAツアーを独占禁止法で提訴していたLIVゴルフが、その訴えに“PGAツアーと戦略的な提携関係を持つ”DPワールドツアーと会長のキース・ペリー氏を加えたという報が流れたばかり。
今後日本のツアー界はどのように動き、各団体との距離を測っていくのか。注目されるところだ。
週刊ゴルフダイジェスト2022年12月27日号より