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「なんと言われようと辞めるつもりはない」タイガー&マキロイの発言にノーマンが反論

”アンチLIV”の急先鋒、タイガー・ウッズとローリー・マキロイの発言にLIVゴルフを率いるグレッグ・ノーマンが反発。双方の言い分とは?

ヒーローワールドチャレンジの記者会見でタイガーはLIVの出現でゴルフ界が分断されたことは「あってはならない」と語り、「(分断を)平和的に解決するにはノーマンがLIVを離れることだ」と発言した。

マキロイもタイガーと同意見だ。しかしノーマンとマキロイの確執のほうが根深いようで、発端は2年前。

マキロイが90年代にノーマンが関わったワールドツアー構想を批判し、当時A・パーマーが構想を阻止したことに言及。「自分は他リーグに対してパーマー氏と同じ役目を担う」と言ったことを根に持ったノーマンがマキロイに水面下で反撃。

一時停戦状態だったが、今年初めノーマンが「マキロイはPGAツアーに洗脳されている」と語ったことに今度はマキロイが激怒。ゴルフ界を揺るがす問題にアンチLIVの姿勢を貫き、ノーマンの排除を求めている。

対するノーマンは「タイガーやマキロイがなんと言おうと辞めるつもりはない。これからもずっとLIVにとどまる」と反論した。

「投資家に支持されている」というノーマンだが、この夏一部でLIVゴルフが元テーラーメイドのCEOマーク・キング氏を後任に指名したという噂が流れた。その噂をLIV側は公式に否定。「ノーマンがCEO兼コミッショナーであることに変わりない」と擁護した。

サウジアラビアの莫大なオイルマネーを背景に高額な契約金と賞金で選手たちを囲い込んだといわれるLIVだが、今年5試合に出場した谷原秀人は100億円クラスの契約金の存在について「それほどもらっていないと思う」と否定しており、報道が事実と異なることを指摘した。

C・スミスやB・デシャンボーがいないツアーは寂しい。ゴルフ界の分断が解消されてほしいものだが。

週刊ゴルフダイジェスト2022年12月27日号より