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「精神的にはまたメジャーに勝てると思っている」ホスト大会欠場のタイガー、今後の動向は?

タイガー・ウッズが全英オープン以来の復帰戦に挑むはずだったヒーローワールドチャレンジ。しかし開幕直前に足の痛みを訴え欠場となった。

タイガー・ウッズ自らがホストを務める大会は今年活躍したトッププロ18名が集う限定フィールド。現在世界ランク1266位のタイガーが万が一優勝すれば、一気にトップ250圏内に浮上する可能性があると話題だった。

しかし砂地に造成されたバハマの会場で「大会の準備のための練習中、右足に足底筋膜炎を発症し、歩くのが困難になった。医師やトレーナーと相談した結果、出場を辞退し、ホストとしての役割に徹することにした」とツイッターに投稿。

ちなみに予定されていた、R・マキロイと組んでJ・トーマス&J・スピース組と対決する「ザ・マッチ」と、息子チャーリーくんとペアを組む親子マッチの「PNCチャンピオンシップ」には予定通り出場するとしている。

右脚切断の可能性もあった大事故から2年近くたっているが、四半世紀を超えるプロ生活で酷使した体はひざ、腰、右脚すベてに爆弾を抱えている。「メジャーのほか1、2試合に出場する」という来年の目標をクリアするためにも今回は無理をしないという判断をしたようだ。

試合には出なかったが、今後も絶え間ないリハビリ生活を続けるという。

「競技が大好き。そしてゴルフというゲームを愛している。自分にとってゴルフは人生のすべて。精神的にはまたメジャーに勝てると思っているが、残念ながら体がそれを拒否している」と会場で行われたインタビューで語ったタイガー。「プライベートでは4、5、6、7アンダーを簡単に出すことができるけれど、それはカートに乗ってのこと。歩くとなるとそうはいかなくなる」

年末に47歳になるタイガーに残された時間はあまりない。3試合しか出ていないのに2年連続でプレーヤーインパクトプログラム(PGAツアーが設定している、ファンやスポンサーへの人気に貢献した選手にランキングをつけ、それに応じてた賞金が支払われる仕組み)の1位に輝いたタイガー。

露出が少なくとも人気は衰えることはない。

復帰はおあずけ(PHOTO/Blue Sky Photos)

週刊ゴルフダイジェスト2022年12月20日号より