NHKがPGAツアー放映から撤退。GOLFTVも終了…どうなるゴルフ中継?
NHKがPGAツアーの放映を終了するというニュースで、ファンの間に衝撃が走った。
11月20日、NHK BS1「ザ・RSMクラシック」3日目の放映中、アナウンサーより「今大会最終日をもってNHKのPGAツアー放映を終了する」と伝えられた。さらに、その1週間ほど前には米国男女ツアーや欧州ツアーなどのほかに国内女子ツアーの大半を配信していた米ディスカバリー社「GOLFTV」の撤退が報じられたばかり。
このままでは「コアなファンどころかお茶の間にもゴルフ中継が届きにくくなる?」と、SNS上では不安の声が飛び交っている。
もともとNHKは2年間で700億円規模の経費削減計画を進めており、年間150億円超あったという各スポーツの放映権料が見直しの槍玉に上がったのだろう。
NHKによれば24年3月にはBSプレミアムを終了し、これまであった3チャンネルを2チャンネルに減らすことから放映コンテンツを順次整理していくという。すでに海外サッカーやNFL(アメリカのプロアメリカンフットボールリーグ)などの放映が終了しており、PGAツアー放映終了の報が流れた翌日にはテニスのATPマスターズの放映終了も発表されている。
これにより11月25日現在、今後のPGAツアーはCS放送(ゴルフネットワーク)のみでしか見ることができないが、関係者によればネット配信業者について水面下での動きはあるようだ。
では一時期、各メディアで「ウェブ配信に一元化するのでは?」といわれていた、国内女子ツアーについてはどうだろう。
LPGAに問い合わせたところ、「テレビは無料で幅広いファンに試合の模様をお届けできるので、これは従来通り続けます。一方で、コアなファンには長時間ライブで試合の流れや展開を余すところなく伝えたい。GOLFTVに関してはもともとが単年度契約で、契約期間満了に伴って配信終了するだけなので、来季については新しい配信事業者を鋭意選んでいるところです」とのこと。
こちらもGOLFTVの”穴”を埋めるための方策はあるようで、今は続報を待つしかない。
週刊ゴルフダイジェスト2022年12月13日号より