「彼は人として一線を越えた」パット・ペレスが親友ミケルソンに激怒した理由とは?
ともにカリフォルニア州サンディエゴ出身、大学も同じアリゾナ州立大学。アマチュア時代からお互いのことを知り尽くしたフィル・ミケルソンとパット・ペレス。LIVゴルフに移籍した2人の間に亀裂が生じているようだ。
「普通の人が抱く嫌悪感を通り越した憎しみを彼(ミケルソン)に感じている」と46歳のペレスが発言したのは、コーチであるクロード・ハーモンⅢ(ブッチ・ハーモンの息子)がパーソナリティを務めるポッドキャスト。歯に衣きぬ着せぬ発言で知られるペレスだが、「ヘイト(憎しみ)」という強い言葉を使ったことに視聴者は驚いた。
ミケルソンはLIVに移籍する前、PGAツアーを痛烈に批判。
LIVの資金源でもあるサウジアラビアの人権問題についても持論を展開し、世間から総スカンを食らった。さらにギャンブルで多額の借金があることまで発覚し、タイガーとゴルフ界の人気を二分したスーパースターの評判は地に堕ちた。しかしペレスが怒っているのはそれ以外のこと。
「別に彼が欲張りだとかPGA批判が悪いとか、そんなことで怒っているわけではない。PGAの批判に関しては100パーセント、フィルが正しい。詳細は話さないが、彼は人として一線を越えたんだ。彼自身も僕に対してひどい失敗をしたことはわかっている。謝られたけれど絶対に許すことはできない。なぜかって? それは彼と自分の関係がジュニアの頃からの幼なじみだから。仲が良かったからこそ許せないことがある」
ミケルソンが一線を越えたとはどういう意味か? どんな言動が「一生許せない」ほどペレスの逆鱗に触れたのか? それはわからない。
確かなのはLIVのイベントで2人が並んで会見したり、同じチームでプレーすることはないということ。もちろん目線を合わせることもない。さまざまな不仲説はあったがペレスとミケルソンの確執はそれらを超えている。
週刊ゴルフダイジェスト2022年12月6日号より