フィナウのデビュー戦。忘れられない出来事とは?
「トニー・フィナウが勝てないのはPGAツアーの七不思議」といわれていた時代を経て、今や彼は押しも押されもせぬトッププロのひとり。そんな彼がツアーデビュー戦で経験した恥ずかしい話を明かした。
初優勝から5年勝てなかったフィナウだったが、昨年2勝目を挙げると今年7月には2週連続優勝を飾るなど、昨季のフェデックスカップのポイントランク9位。覚醒した感がある。
10月の終わり、ポッドキャストの「ビーフゴルフクラブ」に出演したフィナウはツアー初期の秘話を公開。それは14年のフライズドットコムオープン初日のこと。下部ツアーからの昇格が決まり出場したその大会は、彼にとって夢のPGAツアーデビュー戦。大会初日にもかかわらず、かなりの数のギャラリーがティーイングエリアを取り囲んでいた。
「観客に囲まれてティーアップすると、スタートアナが僕の名前をコールしたんだ。で、クラブを取り出しアドレスに入り、2回、3回とターゲットに目をやりクラブをテークバックした瞬間“それ”がやってきた」
そう、その瞬間フィナウは本人も人生で聞いたことがないような爆音のおならを発していたのだ。
「シーンとしたティーイングエリアに響いたおなら。テークバックしていたのでそのまま打ったけれど、引っかけて見事にOB。スタートホールでOB、打ち直すだけでも恥ずかしいのに、おならの音でギャラリーは大爆笑しているし、本当に恥ずかしかった。これまでゴルフ場で経験したなかで一番恥ずかしい瞬間だった」と淡々と苦笑いしながら説明したフィナウ。あまりにも秀逸なエピソードに番組ホストのアンドリュー・ジョンストンとジョン・ロビンスも腹を抱えて大笑い。
OBを叩きスタートホールをトリプルボギーとしたフィナウだったが、残りの17ホールで挽回し結局3アンダー「69」で初日のラウンドをホールアウトしたのだとか。
さすがフィナウ。デビュー当時からゴルフセンスは抜群だった?
週刊ゴルフダイジェスト2022年11月22日号より