【日本オープン激闘史】#8 18番までもつれる激戦! 小平智が前年の雪辱を晴らす<2015年>
国内男子ゴルフ最高峰の舞台「日本オープン」。数々の名勝負を生み出した激闘の歴史をプレーバック! 今回は2015年に行われた第80回大会をピックアップ。
TEXT/Takeo Yoshikawa
第80回大会(2015年)
六甲国際GC東C/18H・7394Y・P72
優勝:小平智
-13 Total 275(71・62・70・72)
史上6人目の連覇を狙う池田勇太は初日2打差3位タイと好スタート。だが、2日目に驚異的な進撃を見せたのは、前年にその池田に敗れ2位に甘んじた小平智だった。スタートホールから4連続バーディを含む29で前半を折り返すと、16番から3連続バーディとし、トータル62のコースレコードを樹立。同じ組でプレーをしたアマチュアの金谷拓実が66で2打差の2位。
3日目もスコアを2つ伸ばした小平は首位を堅持。小平を追う池田は69で2打差の2位という好位置につけた。
最終日は最終組の小平と池田のマッチレース。13番で小平がボギーを叩き、ついに池田と並ぶ。15番は小平が、17番では池田がバーディと譲らず、最終18番ホールを迎えた。
緊張が漂うなか、池田のティーショットはバンカーに飛び込み、3オンのボギー。フェアウェイをキープした小平は2打目でグリーンをとらえ、2パットのパー。平成生まれの日本オープンチャンピオンが誕生した。ローアマは高校2年の金谷だった。
池田に1打及ばず涙をのんだ前年の雪辱を晴らした小平智。表彰式では、その池田からチャンピオンブレザーを着せてもらう
週刊ゴルフダイジェスト2022年11月1日号より