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【ZOZOチャンピオンシップ】ブラッドリーが逆転で4年ぶりV! ファウラーは復活優勝ならず

<ZOZOチャンピオンシップ/アコーディア・ゴルフ 習志野CC(千葉)/7079Y・パー70/10月13日〜16日>
PHOTO/Hiroyuki Okazawa

松山英樹の連覇がかかった今年の「ZOZOチャンピオンシップ」。大会を盛り上げたのは日本にもファンが多いリッキー・ファウラー。最終日をトップで迎え復活優勝が期待されたものの、K・ブラッドリーに逆転され惜しくも2位タイに終わった。

2019年以来の優勝を狙い、単独トップで最終日をスタートしたリッキー・ファウラー。気心の知れたキーガン・ブラッドリーと同組での優勝争いは、しびれる展開となった。

ファウラーが3番ホールでボギーを打ってブラッドリーと並ぶと、5、6番と連続でバーディをとったブラッドリーに2打差をつけられる。7番でまたファウラーがバーディをとって食らいつくと、11番でブラッドリーがバーディをとり返し再び2打差に離される。その後ブラッドリーがスコアを落とすも、ファウラーもスコアを落とし、終わってみればトータル15アンダーのブラッドリーに1打差で敗れる形となった。

逆転されはしたものの、そのホールアウト後の表情は、久しぶりの優勝争いをしてどこか晴れやかに見えたのは気のせいではないだろう。

今季から3年ぶりにブッチ・ハーモンコーチの元に戻り、再びスウィングを作り直してきた。開幕戦のフォーティネット選手権では6位タイに入り、そして今回、早速の優勝争いを演じ、“ファウラー復活”を日本のファンにも印象付けた。

「ブッチとまた一緒にやることになって、いろいろと物事がシンプルになりつつ、大胆な変化もあった。それがナパ(開幕戦)での結果に表れてきたのは大きな前進です」と試合前に語っていたファウラー。具体的には、「新旧スウィングの組み合わせ」と話していて、前コーチのジョン・ティレリーと取り組んできた3年間も踏まえつつ、新しいものを取り入れているようだ。

「ちょっとほろ苦い結果になってしまったけど、今日はとてもいい感じで回れました。ここ数年この位置で最終ラウンドを戦っていませんからね。優勝争いができて、すごくいい感触を得られました」(ファウラー)

今季の活躍に期待がもてそうだ。

優勝は2011年全米プロ覇者のキーガン・ブラッドリー

ファウラー、パットナムとの三つ巴の戦いを制し
ツアー5勝目を飾ったブラッドリー。過去4勝の
うち3勝がプレーオフという勝負強さでメジャー
覇者の意地を見せた

祖父の“故郷”日本の地で復活ののろしを上げた!

「ゴーリッキー!」「カモン、リッキー!」と、日本のファンからの声援がひときわ多かったファウラー。久々の優勝争いを演じ、祖父ゆかりの地日本で復活の手応えをつかんだ

日本の若武者2人が上位争い

<最終成績>

優勝キーガン・ブラッドリー-15
2位Tアンドリュー・パットナム-14
2位Tリッキー・ファウラー-14
4位エミリアーノ・グリジョ-13
5位Tサヒス・ティーガラ-12
5位Tヘイデン・バックリー-12
5位Tビクトール・ホブラン-12
8位キャメロン・チャンプ-11

週刊ゴルフダイジェスト2022年11月1日号より