お騒がせ男デシャンボー、謎の体調不良。原因はコロナではなく“アレ”のしすぎ!?
メジャー2連勝を狙ったマスターズで、“謎の体調不良”に襲われていたというブライソン・デシャンボー。果たして彼になにがあったのか?
オーガスタで34位タイに終わった直後、デシャンボーはMRI検査を受けに耳鼻科を訪れ、めまいやだるさ、しびれなど「本当に奇妙な症状」の原因究明のため、心臓と首の超音波検査を受けたと打ち明けた。
詳細を語ったのは、欧州ツアーのサウジインターナショナルに先立って行われた会見でのこと。
「ニューロピークによる脳トレーニングをやりすぎたのが原因でした」
ニューロピークとは、特定の脳領域の活動パターンを自力で操る方法を身につけることで運動能力を向上させるというもの。
デシャンボーによると「脳トレによって前頭葉が働きすぎて過労を起こし、奇妙な症状を引き起こした」のだとか。「だから脳を少し休めることにしました」。すると「安眠できるようになり、まったく症状が消えたわけではないけれど、とりあえず奇妙な症状は消えました。なにか予兆があるときは深呼吸してやり過ごす。最近はこのことに集中しています」という。
マスターズでの優勝が期待され、メディアの注目を一身に集めたことでプレッシャーがあったのか? という質問に彼は「それはありました。トーナメントのプレッシャー。スポットライトを浴びることのプレッシャー。それが不幸にも脳のオーバーワークと重なり増長された部分があったと思う」と認めている
もう1つ、デシャンボーの体調で気がかりなのは胃腸問題。短期間で筋肉を増量したことで胃の調子が悪いと訴えていたが「それも改善しなければなりません。筋力とパワーを維持しながら正しい食生活を実践する。それによって脳の問題も改善できれば……」
過ぎたるは及ばざるがごとし。デシャンボーの今後の課題は脳と体のバランスをいかに保つかだ。
週刊ゴルフダイジェスト2021年2月9日号より