父の優勝カップをオークションに…ゲーリー・プレーヤー一家にまたもトラブル
ゴルフ界最大の親子喧嘩(?)が勃発。
問題となっているのは、マスターズ3勝を含むメジャー9勝のG・プレーヤー親子。ことの発端は、かつてマネジャーをしていた息子のマークが、父の優勝トロフィなどをオークションで“勝手に”売りに出したことだ。
これに対してプレーヤーは「私のレガシーの一部であるいくつかのトロフィと記念品などが私の息子によってオークションで売りに出されたことを皆に知ってもらいたいために公表する。これらの品々は私の所有物であり、私は取り戻すための行動を起こす。私はなんであれ、私の物を売りに出すつもりはない」とソーシャルメディアを通じて声明を出した。
売りに出したのはロンドンのクリスティーズというオークション会社だが、プレーヤーの声明によって競売がストップされ、現状はペンディングされているということだ。
一方のマークは、「これは父からもらったもので、所有権は自分にある」と主張。実際、数年前にも4大メジャーのトロフィが別のオークション会社で合計4万5000ポンド(約730万円)で南アフリカの富豪に売られている。
プレーヤーには6人の子どもがおり、ほかにも過去に問題を起こした息子が。長男のウェインは、18年のマスターズでレンタルハウスの宿泊料金の支払いをめぐって問題を起こしたり、21年のマスターズでは名誉スターターとなった父親のキャディを務めたが、これを無断で自身の宣伝に利用したとして、オーガスタナショナルから永久追放の処罰を受けている。特にこの年は、75年に黒人として初めてマスターズに出場したL・エルダーがスターターとして招待されており、彼の名誉を汚したとして、ひときわ重い処分が科されたという。
いずれにせよ、自分に対しては厳しく律した名手も、息子たちには甘かったのかも?
週刊ゴルフダイジェスト2022年9月6日号より