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マスターズに続き、全米、全英も出場できず。苦悩のファウラー

リッキー・ファウラーが全英オープン出場に向け、最後のチャンスである「ジェネシス・スコティッシュオープン」に挑むも悲願は叶わず。全米オープンに続き、メジャー出場を逃した。

同大会は15年に勝っている相性の良い大会。今季最後のメジャー出場に望みをつなぐべく、予選ラウンドは「69」「69」をマークし、上位陣の一角に割って入ったファウラー。全英の出場権を持たない上位3名が最後の切符を獲得できるとあって、俄然チャンスが訪れたように見えた。

しかし3日目に足踏み。難コースに各選手がスコアメイクに苦しんだ最終日は、5オーバー「75」と崩れ、47位タイへ急降下。セントアンドリュースへの道は閉ざされた。

14年には4つのメジャーすべてでベスト5入り。全英ではR・マキロイに2打差の2位タイに入っている。それ以降もメジャー出場は毎年果たしてきたが、昨年プロデビュー以来初めてマスターズ出場を逃すと、今季出場したメジャーは全米プロだけ。全米オープンの地区予選では57歳のクラブプロに出場権をさらわれる事態に陥った。

調子を崩した当初、本人は「精神的なもの」と語っていたが、今季のデータを見ると、ティーショットの貢献度がマイナス0.176で全体の149位、パットの貢献度もマイナス0.245で167位と、ショットもパットも決まっていないのは明らか。現在フェデックスカップのポイントランク124位とシード当落線上で、世界ランクはついに148位(7月14日現在)まで後退した。

「LIVゴルフに興味がある」と語っており、このままだとファウラーも新リーグへ移籍する可能性も。ツアー屈指の人気者は今、岐路に立たされている。

33歳のファウラー。年齢的にはまだまだこれからだが……

週刊ゴルフダイジェスト2022年8月2日号より