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【ニッポンハムレディス】15番パー3で明暗! 勝ち方を知る西村優菜が追い上げる野澤真央を振り切り今季2勝目

<ニッポンハムレディスクラシック/桂GC(北海道)/6763Y・パー72/7月7日〜7月10日>
PHOTO/Hiroyuki Okazawa

JLPGAツアー2022シーズン第19戦「ニッポンハムレディスクラシック」は、北海道苫小牧市の桂ゴルフ倶楽部で行われ、西村優菜が逃げ切りVを決めた。

「ニッポンハムレディスクラシック」は、最後まで目が離せない試合展開となった。

3日目を終えて、通算16アンダーまでスコアを伸ばした西村優菜は、2位に3打差をつけ最終日を迎えた。西村を追うのは、2位タイ、13アンダーから初優勝を狙う野澤真央。野澤は前半を1アンダーで折り返し、11番、12番で連続バーディを奪い、ついに13番で西村をとらえた。

ドラマは15番ホールで起きた。残り171ヤードを6番アイアンで打った野澤のセカンドショットは、ギャラリーの悲鳴が聞こえるなか、グリーン手前のマウンドを転がり落ちて無情にも池の中へ。それを見た西村は、安全にグリーンセンターに乗せて、8メートルをねじ込んでバーディ。このホールをダブルボギーとした野澤に、一気に3打差をつけた。

「あのホールはグリーン右手前がずっと池で、難しいんです。野澤プロが先に池に入れていたので、とにかく右に行かないように、どう体を動かすかだけを考えて、グリーンセンターを狙いました」(西村)

その後、野澤は16番、17番とバーディで盛り返したが、1打届かず、西村が通算18アンダーで逃げ切った。

「今年の目標は複数回優勝でしたが、前半戦で達成することができたので、とても嬉しいです。後半戦では国内メジャーがあと3つあるので、できればひとつ勝ちたいと思います」(西村)

西村はこの優勝で、今シーズン2勝目を挙げた。西村がこれまで優勝した6勝のうち、最終日を首位で迎え、そのまま逆転を許さずに逃げ切ったのは、これで3勝目。青空が眩しい北の大地に、西村の勝負強さが光った。

バンカーショットが好きだという西村は、最終18番ホールでもピン60センチに寄せて、難なくパー。インパクト後に体を沈めて距離を落とすワザは、さすがのひと言

野澤真央は17アンダーで2位

最終日、8つのバーディを奪い、トップの西村を追った野澤真央は、最後の最後で涙を飲んだ。「15番の池ポチャはしかたのないミスでした。でも、まだ3打差なら追えると思いました」(野澤)

<ニッポンハムレディスクラシック最終成績>

優勝西村優菜-18
2位野澤真央-17
3位ペ・ソンウ-16
4位T山下美夢有-14
4位T森田遥-14
4位T福田真未-14
7位稲見萌寧-12

週刊ゴルフダイジェスト2022年7月26日号より