ノーマンが「LIVゴルフ」を世界ランキング対象ツアーとして申請
グレッグ・ノーマンがLIVゴルフを世界ランキングの対象にするよう申請を行った。
ロンドン郊外で初戦を終えた「LIVゴルフ招待シリーズ」は舞台をアメリカに移し、6月30日から第2戦を開催。すでにB・デシャンボー、P・リードらメジャーチャンピオンの出場が決まっていたが、最新のリストにはメジャー4勝のB・ケプカ、プレジデンツカップで松山英樹のチームメイトだったA・アンサーの名前が。
LIVゴルフを率いるノーマンは、「初戦の反響は圧倒的だった。新しいエキサイティングなゴルフの未来の足がかりになったことを誇りに思う」とし、すでに公式ワールドゴルフランキング(OWGR)の委員会に接触。「我々の申請は非常に説得力のあるものだと自信を持っている」とした。
FOXニュースのインタビューでOWGR理事会のメンバーの一人であるPGAツアーのコミッショナー、ジェイ・モナハン氏が申請に拒否権を発動するかを尋ねられたノーマンは、「我々のフィールドを後退させる力が加わるのは悲しいこと」と答えている。モナハン氏は従来通りLIVゴルフに参戦したプレーヤーにはPGAツアーの出場停止処分を下す方針だ。
LIVゴルフに資金を提供するサウジアラビアのテロへの関与や自国の人権侵害などをカモフラージュするため、莫大な基金をスポーツに注ぎ込んでいるといわれる“スポーツウォッシング”問題。だがノーマンはこう反論する。「PGAツアーのスポンサーのうち23社がサウジと莫大なビジネスを行っている。自分たちは潔白だというのは偽善だ」
OWGRはメジャーの出場権を獲得するために重要な意味を持つ。理事会の一員でUSGAのCEO、マイケル・ワン氏は、「2年前と今日、2カ月前と今日では状況が違う」と時代の変化に戸惑いを隠せない。
ゴルフ界はどこに行こうとしているのか?
週刊ゴルフダイジェスト2022年7月12日号より